サントリーホール秋の風物詩ガラ・コンサートが今年もやってくる。[公演情報]
※今回は趣向を凝らし、オペラソムリエ・上月光さんにオペラ以外の公演について語っていただきました。

 サントリーホール秋の風物詩ガラ・コンサートが今年もやってくる。
 今年のサブ・タイトルは、華麗なる鍵盤のロマンティシズム〜ピアノ誕生300年〜ということで、ずばりピアノ!

 サントリーのガラ・コンと言えば、日本では大変珍しい正装のコンサートとして知られている。ウィーンのニューイヤーコンサート、一流オペラハウスのシーズンオープニングのプレミエ公演等、正装が基本という格式の高いコンサート、オペラは数多い。しかし、主催者がドレスコードを正装、と銘打つコンサートは聞いたことがない。当夜は老若男女を問わず、男性はタキシードや燕尾服、女性はロングドレスや着物という具合におしゃれを競い合い、ロビーやホワイエは非常に華やかな雰囲気に包まれる。

 クラシック・ファンの中には我々は高いお金を払って純粋に演奏を聴きに来ているのだから、ドレスコードなどというもの自体がおかしい、天邪鬼もいるようだが、私は間違っていると思う。本来、演奏会というものは、アーティストと聴衆が一体となって会場の雰囲気を作り上げ、そこから感動が生まれるもの。また、オペラやコンサートというものは、非日常の最たるもので、最高に贅沢なエンターテイメントである、というのが私の持論。そのためにも服装は大切な要素だと思う。

 おしゃれをした聴衆の中にジーンズにTシャツという人がいると、たった1人のために雰囲気は壊れてしまう。なによりラフなカッコウをした本人が惨めな気持ちになってしまうと思うのだが。主催者のサントリーホールにそのあたりのことを聞くと、厳密なルールはありません、ということなので、特に堅苦しく考える必要はない。タキシードがなければダークスーツでも良いし、ロングドレスがなければ結婚披露宴で着た服装をタンスから引っ張り出しても良いであろう。ともかく、普段のコンサートよりもちょっとおしゃれをして出かけよう!

 ところで、今回のガラ・コンだが、出演者も例年以上に豪華なメンバーが集められた。もちろんテーマがピアノなので、まずはピアニストが凄い。仲道郁代、小山実稚恵という実力派美人ピアニストや、テオ・ゲオルギュー、ミロスラフ・クルティシェフという超新星から、重鎮のイエルク・デームスまで実に多彩な顔ぶれ。しかもヴァイオリンの神尾真由子、堀正文を始め、弦楽器にも名手たち揃い、まさに百花繚乱、スターたちの華麗なる競演となる。プログラムも誰でも知っているようなメジャーな名曲ばかり。オケは井上道義率いる東京交響楽団。

 さて、ピアノ300周年ということだが、その起源はオペラと同じくフィレンツェのメディチ家にさかのぼる。1709年にバルトロメオ・クリストフォリが作ったピアノ・エ・フォルテ(イタリア語でピアノとフォルテ)がルーツとされている。ピアノ・エ・フォルテという名前は、ピアノもフォルテも両方の音を出すことが出来るという意味である。

【公演情報】
サントリーホール22周年記念ガラ・コンサート「響」
<正装コンサート>

10/4(土) サントリーホール 大ホール (東京都)

【出演】指揮:井上道義 ピアノ:イェルク・デームス/小山実稚恵/仲道郁代/テオ・ゲオルギュー/ミロスラフ・クルティシェフ ヴァイオリン:神尾真由子/堀正文 ヴィオラ:豊嶋泰嗣 チェロ:向山佳絵子 コントラバス:西田直文 バリトン:トーマス・バウアー
管弦楽:東京交響楽団 司会:若村麻由美

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2008-08-05 16:00 この記事だけ表示
 
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