ホール・オペラ®、18年間の集大成!ホール・オペラ® モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ[公演情報]

スカラ座に衝撃デビューのデムーロ、初来日!

いよいよ3月14日の開幕が迫ったサントリーホールのホール・オペラ®『コジ・ファン・トゥッテ』。

このオペラは、世にも美しい二重唱や三重唱、六重唱など天国的室内楽の美を秘めた、モーツァルトの作品の中でも傑作中の傑作。それぞれの声のバランスが取れて、これらの重唱に相応しい声でなければならない。その意味でも、今回は理想的な歌手達が揃ったと、指揮者のルイゾッティも大満足だ。

その中でも楽しみなのが、今回が初来日で、フェルランド役に初挑戦するフランチェスコ・デムーロ。今年2月5日、スカラ座に衝撃のデビューを果たし、2月19日にはサントリーホール・ブルーローズ(小ホール)で日本デビューリサイタルを開催、満席の聴衆から大喝采を浴びたばかりだ。

ほかにもそれぞれの役柄にぴったりの声と容姿を備えた歌手たちが、華麗な衣裳でモーツァルトの時代を甦らせる。

名演出家、ラヴィアの妙技

ナポリが舞台のこの作品を、イタリアきっての名演出家のガブリエーレ・ラヴィアがどのように料理するのかも興味津々だ。モーツァルトの時代に流行していた中国風の真っ白い籐の特注家具で統一された舞台上に、ロココ調の美しい衣裳を纏った登場人物達。イタリアの伝統ある手法をふんだんに取り入れた、まさにイタリア人チームにしか表現できない舞台が実現する。

ラヴィアは、大の世阿弥の崇拝者で、歌舞伎にも讃辞を惜しまない。今回、彼はイタリア演劇に歌舞伎の要素を取り入れるという。イタリア演劇のコメディア・デラルテに登場する役柄で、イタリア人にとってナポリを代表する召使役がプルチネッラ。白いダブダブの上着にズボン、白い帽子に黒いマスクといういでたちである。歌舞伎の黒子からヒントを得たラヴィアは、舞台転換の黒子の役に、何と、黒いプルチネッラを作り出して担当させようというのだ。このようなラヴィアの卓越したアイデアが豊富にちりばめられた、日本で制作するホール・オペラならではの演出が楽しみである。音楽と舞台がどのようなナポリの海岸とそよ風を生み出してくれるかと、今からワクワクする。

サントリーホールが18年間続けてきたホール・オペラ®は、今回の『コジ・ファン・トウッテ』で一旦ピリオドを打つことになる。ステージと客席が一体となり、舞台上での音楽と演技を楽しめるサントリーホール独自のオペラ上演、18年の集大成に注目したい。

モーツァルト&ダ・ポンテ三部作!「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」の模様をチェック!





2010-03-02 19:05 この記事だけ表示
 
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。