地方都市オーケストラ・フェスティバル2010 特集第1弾[公演情報]


地方都市を拠点に、地域住民によって育まれながら活動する優れたプロ・オーケストラを全国に紹介しようという試み、それが「地方都市オーケストラ・フェスティバル」。1998年以降、毎春、個性的なオーケストラが東京・すみだトリフォニーホールに集結する。普段、多くの時間と交通費をかけない限りなかなか聴くことのできない地方オケをまとめて聴けるチャンスだ。しかも、地方を代表しての出演とあって意欲的な自信のプログラムが並び、格安の入場料金と相まって、年々人気急上昇だ。日本にはまだまだすばらしいオーケストラがいっぱいあることを、ぜひ知っていただきたい。

 幕開けは、おそらく日本でいま最もチャレンジングなオーケストラと言ってもいい、大阪シンフォニカー交響楽団。楽団を率いる児玉宏は、さきごろ亡くなったN響名誉指揮者オトマール・スウィトナーに師事し、ドイツで長く劇場の下積みを経験した苦労人だが、定期公演でみせる果敢なプログラム構成とその緻密な音楽作りで関西のクラシック通をうならせる。ブルックナーの演奏で昨年度の文化庁芸術祭「大賞」を受賞するなど、注目の指揮者だ。
 昨年に引き続き今回も、ウォルトン、R.シュトラウス、グラズノフといった挑戦的なプログラムで、関東の音楽ファンを挑発する。

 大阪センチュリー交響楽団は、厳しい財政難のなかにあって音楽監督の小泉和裕のもと、地域住民と一丸となってともに音楽に対する真摯な取り組みをさらに強め、音楽への熱情として昇華させている。
 ブルックナーの交響曲第4番〈ロマンティック〉は、昨年4月に定期演奏会で指揮し、この4月にも仙台フィルで取り上げるなど、小泉が最も得意とする作品のひとつだ。リストとあわせ、仙台フィルとのプログラムをいち早く大阪の楽団とともに東京で演奏するという、なかなか洒落っ気のある演奏会だ。

 その仙台フィルハーモニー管弦楽団は、ベルリオーズとストラヴィンスキーという二人の巨匠を中心としたプログラムで迎え撃つ。
 鮮烈な輝きを放つ《ペトルーシュカ》は、色彩的で独特の音色をもつ叙情性ある作品を得意とする常任指揮者パスカル・ヴェロが、その魅力を最も発揮できる作品だろう。いま充実期を迎えたコンビが本拠地仙台での定期公演直後、満を持して東京で披露する。

 群馬交響楽団は、開催以来13年連続で参加する、フェスティバルの顔ともいうべき常連。指揮をする梅田俊明はTVドラマ『のだめカンタービレ』に参加し注目を集めた指揮者だ。
 今回はパリをテーマにした秀逸なプログラミングにまずは注目だが、特に20世紀最大の傑作、ストラヴィンスキーの《春の祭典》で群響の真価を問う。群響はプロ・デビューで指揮した縁の楽団とあって、梅田の並々ならぬ意欲のほどがうかがえる。
 なおこの公演は25歳までの学生先着100名にイープラス限定でS席を2500円で優待販売中。(大阪シンフォニカーは1,000円!)学生ファンは売り切れる前にお急ぎを。

 最後の京都市交響楽団は、なんといっても、ベルリン・フィル首席ホルン奏者との競演に注目だ。
 モーツァルトについで有名なホルン協奏曲は、名曲だが演奏するのが難しい作品。世界一のホルンの名手が奏でる典雅な響きが格安で聴ける、貴重な公演だ。

 各公演では開演30分前から、指揮者によるプレ・トークが行われる。こちらもお聞きのがしなく!

⇒公演の一覧およびチケットのお申込みはこちら



2010-03-10 12:29 この記事だけ表示
 
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。