地方都市オーケストラ・フェスティバル2010 特集第2弾[公演情報]

大阪シンフォニカー交響楽団 ★特別参加

 「聴く者も、演奏する者も、演奏の場を造る者も満足できる音楽を」というモットーを掲げて活動を続けてきた《大阪シンフォニカー交響楽団》は、今年、創立三十周年を迎えます。

 記念すべき年を踏まえて「変貌する大阪シンフォニカー」と題された今回の公演では、プログラム選曲共通のキーワードを「バレエ」と設定した上で、「大作曲家による、大作曲家の作品解釈」として前半の二曲を、「ロシア音楽を理解する上で忘れることの出来ない存在」として、作曲家グラズノフの交響曲第5番を取り上げます。

 「名曲」とは何でしょうか? 何らかの理由で演奏される機会が少ない作品には、本当に文化的価値は無いのでしょうか?

 個々の作品を「点」として理解するのではなく、作品の価値を、過去から未来へ続く時間軸の中で、お互いの相互関係を見極めながら把握した時、個人の営みから生まれた作品は、「価値の集積」という形で歴史的財産に変質され、音楽文化を形成していくのではないでしょうか?

大阪シンフォニカー交響楽団
音楽監督・首席指揮者 児玉 宏

日付:2010年3月20日(土)
時間:15:00開演(14:30開場)
出演:児玉 宏[指揮/音楽監督・首席指揮者]
大阪シンフォニカー交響楽団[管弦楽]
曲目:ウォルトン/バレエ組曲≪賢い乙女たち≫(バッハの曲による)
R.シュトラウス/クープランのクラヴザン曲による小管弦楽のためのディヴェルティメント
グラズノフ/交響曲第5番 変ロ長調


大阪センチュリー交響楽団

 大阪センチュリー交響楽団は存続の危機という大変な時期にありますが、この事はオーケストラの「心」と「音楽」にとってはプラスの影響を引き起こしました。メンバーは背水の陣で互いに助け合い、一致協力して目標に向かっており、芸術文化の象徴であるオーケストラが受け継いできたかけがえのない文化を、命がけで守り発展させて次代に引き渡すという使命感に燃えています。

 この時期に地方都市オーケストラ・フェスティバルでの東京公演が出来る事は大きな励みであり、毎年の公演で地方にも音楽文化が根付いている事を知っていただく大変良い機会になっています。

 今回演奏するブルックナー(の「ロマンティック」)は、神秘的な自然の営みから、人間にとって最も大切なものを感受し音楽によって表現しています。夢を描いて信念を持ち続け、理想に向かって悠揚と生きたブルックナーの人柄を想わせる交響曲。ロマンティックとはこのことでしょうか。

大阪センチュリー交響楽団
音楽監督 小泉 和裕

日付:2010年3月21日(日)
時間:15:00開演(14:30開場)
出演:小泉和裕[指揮/音楽監督]
小川典子[ピアノ]
大阪センチュリー交響楽団[管弦楽]
曲目:リスト/ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調S.124
ブルックナー/交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」


仙台フィルハーモニー管弦楽団

 今回のプログラムでは、冒頭とフィナーレにベルリオーズとストラヴィンスキーという二人の巨匠を立てましたが、それをきっかけに、中間では、これも偉大な二人の作曲家をお聴きいただこうと思います。この二人、フローラン・シュミットとバーバーには、濃密な叙情性といい、オーケストラの響きといい、半世紀近い時代差を超えた強い共通性が感じられます。

 フランス音楽の世界で独自の個性を放つフローラン・シュミットは、1907年に「サロメの悲劇」を書いています。後期フランスロマン主義の流れを継いだのがフローラン・シュミットなら、バーバーは叙情的ロマン主義の“最末期”の流れと言えるでしょう。今回の「アンドロマケーの別れ」を、私は、“アメリカ版のリヒャルト・シュトラウス”と呼んでいます。

 ストラヴィンスキーの独自の叙情主義が、20世紀初頭の初演当時、少なからぬ反発を受けた理由はわからなくもありません。それから100年を経た今日、彼の音楽は生気と色彩と独創的な音色を響かせ、数々のドラマを展開しています。茶目っ気あふれる「ペトルーシュカ」ですが、実は人間を自己探求へと導く奥深さを持っている作品といえるでしょう。

 仙台フィルとともに3年ぶりにお目にかかることを楽しみにしております。

仙台フィルハーモニー管弦楽団
常任指揮者 パスカル・ヴェロ

日付:2010年3月22日(月・祝)
時間:15:00開演(14:30開場)
出演:パスカル・ヴェロ[指揮/常任指揮者]
佐藤ひさら[ソプラノ]*
倉戸テル[ピアノ]**
仙台フィルハーモニー管弦楽団[管弦楽]
曲目:ベルリオーズ/序曲≪ローマの謝肉祭≫
フローラン・シュミット/バレエ組曲≪サロメの悲劇≫
バーバー/アンドロマケーの別れ
ストラヴィンスキー/
バレエ音楽≪ペトルーシュカ≫(1947年版)


群馬交響楽団 ★特別参加

 群響の皆さんと地方都市オーケストラ・フェスティバルに参加させていただけることを今から楽しみにしています。と同時にシェフが率いるオーケストラが並ぶ中で、ゲスト・コンダクターの立場で演奏する重責も感じています。ウィーン留学から帰国した私が初めて上ったプロのオーケストラの指揮台が群響でした。その後数年間音楽鑑賞教室の指揮者として、試行錯誤も含めてたくさんの経験をさせていただきました。ここ数年は年末の第公演などで再会の機会をいただき、世代交代も進んだ群響の新たな魅力を実感しています。今回は1778年に大好評で迎えられた初演の直後、母の死と直面するモーツァルトの「パリ交響曲」から、1913年のパリ初演では大騒動となった「春の祭典」で、群響の今を聴いていただきたいと考えました。
 今最も脂の乗ったピアニスト清水和音さんとの高雅なラヴェルにも期待を寄せていただきたいと思います。 

群馬交響楽団
梅田俊明

日付:2010年3月27日(土)
時間:15:00開演(14:30開場)
出演:梅田俊明[指揮]
清水和音[ピアノ]
群馬交響楽団[管弦楽]
曲目:モーツァルト/交響曲第31番 ニ長調K.297 「パリ」
ラヴェル/ピアノ協奏曲 ト長調
ストラヴィンスキー/バレエ音楽≪春の祭典≫


★イープラス限定学生席


京都市交響楽団

 京都市交響楽団は、今とてもいいムードです。事務局は市からのスタッフも含めて皆一丸となって頑張り、楽団員もそれを受けてこれまで以上に音楽に邁進しています。間もなく丸2年、私も京響と歩んできましたが、その潜在能力が花開くステップをいま踏み出したところです。今年度5回あった完売御礼に表れているように、京響の変化に市民皆さんから期待が集まっていることを感じますし、発展途上ではありますが、私たち京響が市民皆さんとともに歩み始めたことの証かと喜んでいます。

 今回は、プッチーニと、世界を代表するホルニスト バボラーク氏と京響ホルンセクションによるシューマンの、それぞれ珍しい曲を用意しました。R.シュトラウスでは名手ぶりを堪能してください。メインのベートーヴェン第4番は作品の真価を私の京響にぶつけてみたいと考えています。

 それぞれの街にそれぞれの特色がありつつも、何もかもが東京中心であるこういう時代、世界的な知名度をもつ古都京都のオケとして、誇りをもって東京の皆様へ演奏を披露します。一年前の東京公演からさらに良いオケになっていますので、新しい京響にぜひ期待してください。

京都市交響楽団
常任指揮者 広上 淳一

日付:2010年3月28日(日)
時間:15:00開演(14:30開場)
出演:広上淳一[指揮/常任指揮者]
ラデク・バボラーク[ホルン]
垣本昌芳(首席)、澤嶋秀昌、寺尾敬子[ホルン(京響ホルン奏者)]
京都市交響楽団[管弦楽]
曲目:プッチーニ/交響的奇想曲
シューマン/4本のホルンのための小協奏曲 ヘ長調
R.シュトラウス/ホルン協奏曲第1番 変ホ長調
ベートーヴェン/交響曲第4番 変ロ長調



2010-03-16 15:25 この記事だけ表示
 
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