オケプラスOPEN記念!在京オーケストラ座談会 その2〜ライフスタイルにあわせた開演時間の工夫は?〜[公演情報]

ライフスタイルにあわせた開演時間の工夫は?

司会(唯野): さて、さきほど都響さんの「別宮プロデュース」でプレトークについて少しふれましたが(座談会その1 現代作品の紹介には、確かな吟味と積み重ねの努力が必要)、日本フィルさん、新日本フィルさんも、コンサート前にプレトークを行われています。実際にコンサート聴かれるお客様のうち、どれくらいの割合がプレトークを聞かれてますか?

安江(新日本フィル): 公演の30分前に始めるので、夜だと開演に間に合うか間に合わないかという感じの方が多いので、なかなか集客は難しいですね。

益満(日本フィル): 私たちは土曜日の東京定期で開演前の15分間、舞台上でプレトークを行っています。最初から聞くには開演の50分前にはホールへ入らなければならないのですが、回を追うごとにお客様の数は増えていますよ。割合で言うと20パーセント弱くらい、といったところでしょうか。

司会(唯野): 以前、新日本フィルさんのオーチャードホール定期は19時30開演でした。開演時間をもう少し遅くするとかいうことは検討されていますか?

安江(新日本フィル): いまは錦糸町のすみだトリフォニー、サントリーホールともに平日夜は19時15分開演です。開演時間を遅くすることも検討したことがあります。ただ今度は帰る時間の問題がでてくるんですね。遠隔地からいらっしゃるお客様が結構いて、遅い開演だと帰るのになかなか苦労されるんです。海外のようにお客様のほとんどが会場の周辺だと違ってくるのですが、日本のオーケストラのあり方からするとしょうがない。そのために昼夜の2公演制で行っているというのも一つにあります。

司会(唯野): 新日本フィルさんは墨田区を、日本フィルさんは杉並区を、そして、東響さんは川崎市を拠点に活動されています。そういった地域に根ざした考え方も一方で可能じゃないかと考えます。つまり、ちょっと乱暴な言い方ですが、遠隔地の方は来れなくてもしかたない、と割り切った、地域の方のための、ちょっと遅めの公演もなかにはあってもいいのかなと。そういったチャレンジはいかがでしょうか。

益満(日本フィル): いままで水曜平日昼間の14時から年4回、アフタヌーンシーズンというのをやっていました。平日のこの時間しか来られないという方もいます。来年度からは杉並での公演はそれこそ新日本フィルさんの真似じゃないですが、19時15分からやろうかなと考えています。やはり会社帰りに19時から杉並でというのは結構しんどい。その15分がどの程度効くのか分かりませんが、終わる時間は今まで通りで、プログラミングも少し短め、といったものができればいいかなと考えています。

司会(唯野): 読響さんも1月の500回記念定期演奏会ではプレトークと、それからこれは非常に珍しいことだと思うのですが、アフタートークが企画されていますね。

大久保(読響): プレトークは作曲家の池辺晋一郎さんが新作について、正指揮者の下野竜也と語ります。アフタートークは、作曲家の西村朗さん、音楽評論家の片山杜秀さん、ジャーナリストの江川紹子さんをお招きし、下野竜也との4人で、『今、オーケストラに何を求めるか?』というテーマで、終演後に行うことにしています。
 どうすればもっとお客様にオーケストラを楽しんでいただけるのか、これからのオーケストラに何が求められているのか、今後のオーケストラの可能性などについて、お客様と一緒になって考える機会になればと考え企画しました。

司会(唯野): コンサートの後であれば、多くのお客さんが残っておられるでしょうし、こうしたテーマで語る場を設けるというのは、ともすれば発信者側の一方通行になってしまいがちななか、画期的なことじゃないかと思います。
 幸い、500回記念定期当日は土曜日で、開演18:00(プレトーク17:40)、終演20:00ですから、比較的みなさん参加しやすいんじゃないかと思います。ぜひ多くの方に参加していただきたいですね。

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2010-12-21 18:40 この記事だけ表示
 
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