佐渡裕が日本フィルと共演し、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」を指揮!その見どころと公演情報をご紹介![公演情報]

 今年5月に世界最高峰のオーケストラであるベルリン・フィルの定期演奏会にデビューしたことでも話題となった佐渡裕が日本フィルと共演し、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」を指揮する。

■横浜公演/サントリー公演

■大宮公演

若き日、佐渡裕は、最晩年の巨匠レナード・バーンスタインに師事した。指揮だけでなく、作曲や教育活動でも類稀なる才能を発揮したバーンスタインは、間違いなく20世紀最高の音楽家の一人だった。そんなバーンスタインが最も得意としていたレパートリーがマーラーにほかならない。あまりに巨大で圧倒的な音楽のため、20世紀半ばまで聴衆にはあまり理解されなかったマーラーの交響曲をバーンスタインは、1960年代から70年代にかけていち早く全曲録音し、後のマーラー・ブームの礎を築いたのであった。
 バーンスタインに薫陶を受けた佐渡にとっても、マーラーは大切なレパートリーである。特に交響曲第6番は、早くも1990年の新日本フィルの定期演奏会デビューで指揮し、最近では、2007年には自らが芸術監督を務める兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会でも取り上げている。また、2010年3月には、佐渡が長年、首席指揮者を務めたパリのラムルー管弦楽団との演奏会でもマーラーの交響曲第6番を手掛けた。まさに佐渡にとって、伝家の宝刀というべきレパートリーである。
 マーラーの交響曲第6番「悲劇的」は、彼の中期の傑作。声楽を含む交響曲(第2、3、4番)や5つや6つの楽章からなる大規模な交響曲(第2、3、5番)の創作に挑んでいたマーラーは、この第6番では、純粋器楽による古典的な4楽章構成の交響曲に回帰した。と同時に、彼は、木製のハンマー、カウベル、鉄琴、木琴、鞭、チェレスタなどをオーケストラのなかに持ち込み、新しい音響を作り出そうともした。交響曲第6番は、「英雄が運命による打撃を受け、最後に打ち倒される」といわれる、悲劇的な内容を持つものだが、その一方で、第1楽章第2主題で妻アルマが表されるなど、愛情に満ちたロマンティックな音楽を聴くこともできる。佐渡は、師バーンスタインのように作品に没入し、この交響曲をドラマティックに描いてくれるに違いない。そして、ヨーロッパで多くの経験を経た佐渡が、一層深まりのある演奏を披露してくれるだろう。
 日本フィルは、今年で創立55年を迎えた日本を代表するオーケストラの一つ。現在、ロシアの名匠、アレクサンドル・ラザレフを首席指揮者に迎え、ますます演奏水準を向上させている。また、首席客演指揮者のピエタリ・インキネンとマーラーの交響曲のシリーズにも取り組んでいる。情熱的な佐渡裕と熱のこもった演奏で知られる日本フィルとのコラボレーションは、大いに期待できる。
 「題名のない音楽会」の司会でも人気のある佐渡裕。もちろん、この5月にベルリン・フィル定期演奏会デビューを飾っただけでなく、昨年はイタリアのトリノ王立歌劇場でオペラ「ピーター・グライムズ」を指揮し、今年は、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、BBCフィル、バイエルン州立歌劇場管弦楽団などに客演したほか、この秋にはベルリン・ドイツ交響楽団の日本公演を成功に導くなど、指揮者としても進境が著しい。マーラーの交響曲第6番「悲劇的」は、そんな彼の現在を知るにふさわしい大作といえる。まさに聴き逃せない演奏会である。

(文/山田治生)


公演概要

日本フィルハーモニー交響楽団 指揮:佐渡裕

<公演日時・場所>
2012/5/25(金)19:00開演 大宮ソニックシティ
2012/5/26(土)18:00開演 横浜みなとみらいホール
2012/5/27(日)14:30開演 サントリーホール

<出演>
指揮:佐渡裕
演奏:日本フィルハーモニー交響楽団

<曲目>
マーラー:交響曲第6番《悲劇的》

<ファンサイト先行受付>
■ 横浜公演/サントリー公演
【座席選択先行受付】発売中〜12/6(火)18:00
■ 大宮公演
【プレオーダー受付】11/18(金)12:00〜21(月)18:00
>>佐渡裕 オフィシャルファンサイトはこちら

<一般発売>
■横浜公演/サントリー公演
座席選択先行  12/1(木)12:00〜12/6(火)18:00
一般発売 12/8(木)〜

■大宮公演
11/25(金)〜
※一般のみ



2011-11-16 12:54 この記事だけ表示
 
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