「神尾真由子&ミロスラフ・クルティシェフ デュオ・リサイタル」の見所をご紹介![公演情報]

 10歳で名指揮者シャルル・デュトワと共演するなど、早くからその才能を発揮していたヴァイオリニストの神尾真由子。チューリッヒ音楽院でザハール・ブロンのもとで研鑽を積み、大きな成長を遂げた彼女は、2007年のチャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門で優勝を飾る(同コンクールのヴァイオリン部門の優勝者は、1990年の諏訪内晶子以来、日本人で2人目)。現在、RCAレーベルからCDをリリースするなど、国際的に活躍。その集中力の高く、ドラマティックな演奏は、聴く者すべてを魅了する。
 そんな神尾が、同じ年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で最高位(第1位なしの第2位)を獲得したミロスラフ・クルティシェフとリサイタルをひらく(二人は2010年のリサイタル・ツアーでも共演している)。クルティシェフは、1985年、レニングラード(現・サンクトペテルブルグ)生まれ。サンクトペテルブルグ音楽院で学んだ。名指揮者ワレリー・ゲルギエフに認められ、彼とも共演を重ねている。
 今回のリサイタルのプログラムは、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7、8,9番が予定されている。ベートーヴェンは10曲のヴァイオリン・ソナタを残し、それまでどちらかといえばピアノが中心であった「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」を二つの楽器がまったく対等に活躍するジャンルにまで高めたが、特に「クロイツェル」と呼ばれる第9番のソナタはその総決算ともいうべき傑作である。ヴァイオリンとピアノがほとんど協奏曲的にぶつかり合い絡み合う「クロイツェル」は、まさに二重奏の醍醐味を満喫させてくれる。

 神尾とクルティシェフは同じ年のコンクールの覇者どうしではあるが、ともに非常に個性の強いアーティストであるだけに、とてもエキサイティングな共演になるに違いない。

(文/山田治生)


公演概要

神尾真由子&ミロスラフ・クルティシェフ デュオ・リサイタル


<公演日時・会場>
2012年11月24日(土) 東京オペラシティ コンサートホール

<出演者>
ヴァイオリン:神尾真由子
ピアノ:ミロスラフ・クルティシェフ

<曲目>
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 作品30-2
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第8番 ト長調 作品30-3
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47 「クロイツェル」



2012-02-22 19:11 この記事だけ表示
 
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