モンテカルロ・バレエ団で個性的な輝きを放つ日本人プリンシパル小池ミモザにインタビュー![インタビュー]

小池ミモザ

 地中海の宝石とも讃えられるモナコ公国を拠点とし、カロリーヌ王妃を総裁に戴くモンテカルロ・バレエ団に一昨年、個性的な輝きを放つ日本人プリンシパルが誕生した。小池ミモザだ。

 「ドラマティックな任命などはなかったんです。毎年交わす契約書にさりげなく書かれていて、あれ?と(笑)。確かにそのころ、ベジャール振付&ニジンスキー振付『春の祭典』など、幾つか主役を踊る機会がありましたが、自分としては、与えられたものをただ一生懸命にこなしていただけでした」

 昇進後、初めての日本公演となる今回、小池は上演演目のうち『アルトロ・カント1』『シェエラザード』『シンデレラ』に主演。凱旋公演さながらの活躍を見せる。

 「『アルトロ・カント1』は初演以来、他のキャストが変わっても私だけは踊り続けています。なので客席から観たことはないのですが、蝋燭を使った幻想的なムードにモンテヴェルディの音楽が合っていると思います。『シェエラザード』はバレエ・リュスへのオマージュとして古風な味わいが取り入れられている一方、どこか現代的でもある、不思議な作品。装置にしても、片側には昔の絵があり、反対側にするとモダンな感じになるんですよ。『シンデレラ』は入団当初から大好きな作品。振付にも衣裳にも音楽にも、クラシカルな雰囲気とモダンなテイストがミックスされ、物語上も、悲しい部分から笑ってしまうような部分まで、多面的な作品ですね。主役の仙女を踊ることができるのは、とても嬉しいです」

 公演最終日は、震災からちょうど1年後の3月11日。追悼セレモニーとして、小池自身の振付による彼女のソロが披露される。

 「悲しい出来事だったけれども、何より、それを乗り越えていくための"希望"を表現したいと考えています。私も震災を機に、一人ではなく、みんなの力が必要だと改めて感じたので、バレエ団員で一緒に『シンデレラ』を踊ること自体が追悼でもありますが、その前に少し、思いを動きにと。私にとって、感情を動きにすること自体が生のイメージ。その意味でタイトルを『La Vie』と名づけました」

 ツアー先の景色をとどめたいとビデオを回し、その前で踊るうち、振付に目覚めていったという彼女。日本に帰国するたびに歌舞伎や能を鑑賞するなど、インプットも忘れない。

 「そうやって学んだことは、『La Vie』にも表れると思います。私は日本人であることに誇りを感じているし、日本の良さを個性としてどう見せられるかを追求しているんです」

 そう言って、瞳をきりりと輝かせる。独創的で力強い、新時代のやまとなでしこの舞を、しかと見届けたい。

〔取材・文=高橋彩子(舞踊・演劇ライター)〕

モンテカルロ・バレエ団の公演を観て
復興を支援しよう!

 3.11からもうすぐ1年。イープラスでは復興支援企画として、「モンテカルロ・バレエ団」日本公演にて特別受付の実施が決定しました。

 <義援金付き特別鑑賞券>として、S券またはA券相当を【¥7,000】で販売いたします。チケット料金の一部は、義援金として被災された子供たちの心のケアに使われることになります。

 尚、3月11日の「シンデレラ」公演の前には、追悼セレモニーが予定されています。14:30開演ですが、団員で振付も手がける小池ミモザさんが、この日の公演のために追悼にふさわしい小品を創って披露されるとのこと。そして、14:46に全員で黙祷を捧げた後、本公演が始まります。

 会場では義援金の募金活動やチャリティ・グッズの販売も予定されています。ぜひ、今回の「モンテカルロ・バレエ団」日本公演を通して復興支援にご協力をお願いします。

【公演詳細・お申込み】
[会場]東京文化会館大ホール (東京都)

▼モナコ公国 モンテカルロ・バレエ団<Aプロ>
公演日:3/6(火)19:00開演、3/7(水)19:00開演
・義援金付き特別鑑賞券はこちら

・その他のチケット申込みはこちら

▼モナコ公国 モンテカルロ・バレエ団<Bプロ>
公演日:3/10(土)14:00/19:00開演、3/11(日)14:30開演
・義援金付き特別鑑賞券はこちら

・その他のチケット申込みはこちら



2012-03-01 18:59 この記事だけ表示
 
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