ロリン・マゼール指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団日本公演の見どころをご紹介![公演情報]

  ウィーン国立歌劇場、ニューヨーク・フィル、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイエルン放送交響楽団などなど、世界最高峰の歌劇場やオーケストラの音楽監督を歴任する、偉大なるマエストロ、ロリン・マゼール。わずか8歳でオーケストラを指揮し、ヴァイオリン演奏や作曲も手掛ける鬼才。今年82歳の巨匠は、老いることを知らず、今秋、ミュンヘン・フィルの音楽監督に就任するなど、ますます精力的な音楽活動を続けている。1893年創設のミュンヘン・フィルは、チェリビダッケやティーレマンが音楽監督を務めた伝統ある楽団。ミュンヘン市のオーケストラとして、市民にも親しまれている。そして、来春、マゼールは、この新しいパートナーとともに日本にやってくる。


日本公演の見どころ!

  コンビのお披露目となるプログラムには、マゼール好みの激烈でドラマティックな作品が並ぶ。
  ベートーヴェンの交響曲第7番は、すべての交響曲のなかで最も躍動的な作品といえよう。起伏に富む音楽作りをするマゼールがどんなドラマティックな演奏を聴かせてくれるのか楽しみだ。ストラヴィンスキーの「春の祭典」も激しいリズムがいのち。年齢を重ねた巨匠はだんだんこういう複雑なリズムの作品を取り上げなくなるが、マゼールはそうではない。彼はキレのよいリズムと鮮やかな色彩感に満ちた「春の祭典」を披露してくれるに違いない。そして、ワーグナーの音楽とブルックナーの交響曲第3番(ワーグナーに献呈されたことから「ワーグナー交響曲」とも呼ばれる)。マゼールは、「タンホイザー」序曲で官能的な「ヴェヌスベルクの音楽」の入る「パリ版」を取り上げ、濃密な「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲と愛の死を並べる。いつまでも枯れることのないマゼールらしい艶っぽい選曲だ。ブルックナーの交響曲は、ミュンヘン・フィルにとって、ケンペやチェリビダッケの時代からの十八番である。
  また、マゼール&ミュンヘン・フィルの船出を祝して、五嶋龍がツアーに参加するのもうれしい。五嶋は、ミュンヘンでの彼らとの共演に引き続いて、日本でもパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏する。五嶋の華麗なテクニックが堪能できるに違いない。
  マゼールのミュンヘン・フィル音楽監督就任を祝う今回の日本ツアー。巨匠マゼールと名門ミュンヘン・フィルとの新たなコンビに会える日が待ち遠しい。

〔文/山田治生〕


公演概要

【名古屋公演】スーパークラシックコンサート2012-2013

2013/4/12(金) 愛知県芸術劇場コンサートホール
<出演>
五嶋龍(ヴァイオリン)
<曲目>
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調
(ヴァイオリン独奏:五嶋龍)
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92


【東京公演】ロリン・マゼール指揮 日本公演2013 東京公演

2013/4/13(土)〜4/18(木)サントリーホール 大ホール
<出演>
五嶋龍(ヴァイオリン)※4/17のみ
<曲目>
2013/4/13(土)
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 作品60
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92

2013/4/17(水)
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調
(ヴァイオリン独奏:五嶋龍)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

2013/4/18(木)
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
〜ヴェヌスベルクの音楽(パリ版)
楽劇「トリスタンとイゾルデより 前奏曲と愛の死
ブルックナー:交響曲第3番二短調(1889年第3稿 ノーヴァク版)


【札幌公演】ロリン・マゼール指揮

2013/4/14(日) 札幌コンサートホールKitara大ホール
<出演>
五嶋龍(ヴァイオリン)
<曲目>
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調
(ヴァイオリン独奏:五嶋龍)
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92


【大阪公演】第51回大阪国際フェスティバル

2013/4/16(火) フェスティバルホール
<曲目>
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
〜ヴェヌスベルクの音楽(パリ版)
楽劇「トリスタンとイゾルデより 前奏曲と愛の死
ブルックナー:交響曲第3番二短調(1889年第3稿 ノーヴァク版)

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2012-10-30 13:36 この記事だけ表示
 
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