中毒者急増中!激ヤバ超絶ピアニスト、HJリム日本上陸![公演情報]


© EMI CLASSICS


まずは、この動画をご覧ください。



…おなじみ、リムスキー=コルサコフ「熊蜂の飛行」なんですが、この目にも止まらぬ速さの手さばき、一体なんなんすかね。

彼女の名は、HJリム。韓国生まれ、現在はスイスに暮らす26歳。(のだめも通った)パリ国立高等音楽院主席卒業。

はじまりは、コンセルヴァトワール在学中にyoutubeにアップした動画。世界中のインターネット・クラシック・マニアたちを騒然とさせ、忽ち50万件のアクセスに達しました。

これがきっかけで、ほどなくしてEMIクラシックスと専属契約。2012年、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集で異例の8枚組CDデビューを果たすや、今度は全米ビルボード・クラシック・チャート1位に輝くなど、更なる快進撃を続け世界を驚かせている、超大型新人です。「若き日のアルゲリッチを彷彿とさせる」という人もいます。

彼女にとって、ベートーヴェンの膨大なピアノ・ソナタ群は、前述CDのブックレットでも自ら解説を書きおろしたほどの最重要のこだわり楽曲。ご参考まで、次の動画をご覧ください。



そんな彼女がいよいよ2013年6月、日本に上陸。話題のベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全30曲の旅へとみなさんを道連れにしたいと、おっしゃられています。それでなんと、8回に及ぶ驚異の演奏会を敢行してしまうんですね。

人生において、これほど強烈かつ濃厚に、ベートーヴェン・ピアノ漬けになるチャンスが他にあるといえましょうか。もはや弱音など吐いていられません。

さらに。クラシック界ではHJワールドの中毒者がどんどん急増中。遂には、あのカリスマ評論家・宇野功芳先生さえ、次のような文章を書かれてしまいました。必読です!


「宇野功芳の800文字」

 6月末にブックマン社から「ベートーヴェン不滅の音楽を聴く」という新著を出版するに当り、過去の名盤をいろいろと聴き返しているちに、最新盤のHJリムに行き当たった。

 昨年9月から12月に出たピアノ・ソナタ全集だが、いや、その凄いのなんの、最近こんなにびっくりしたのはヴァイオリンの佐藤久成以来である。

 二人とも天才である。リムはなんと録音時24歳とか(現在は26歳)、倍のおどろきだ。そのリムの来日公演、聴かなければ大損をする。

 彼女はベートーヴェンのソナタを8つのグループに分け、そのひとつひとつに標題をあたえ、自ら解説を書いている。

 しかしリムには悪いが、ぼくはその文章をまったく読んでいないし、興味もない。だいたい芸術家の書くことなど重視するほうがまちがいで、演奏が悪ければどんなに立派なことを書こうと何の価値もなく、演奏がよければ読む必要は皆無だ。《演奏だけがすべて》だからである。

 30曲のうち、とくにぼくの心を射抜いたのは「ワルトシュタイン」「熱情」「ハンマークラヴィーア」である。これがリムのベスト3だ。

 演奏の詳細を今書くことは、先に原稿を頼んでくれたブックマン社に失礼なので、その本を読んでいただきたいが、ぼくは初めてチョン・キョンファのヴァイオリンに接したとき(70年代初め)と同じ衝撃を受けた。

 そのド迫力、その勢い、その思い切りの良さ、その猛烈さ、凄絶さ!!速いテンポから彼女はつぎつぎと必殺技を繰り出すが、曲を完全に自分のものにし切っており、暴れ馬のように、疾風のように驀進し、雄弁のかぎりをつくして語りかける。ときにはピアノを叩きつぶすかのようだが、テクニックは完璧の一語で、よくもこんなにうまく弾けるものだと唖然呆然、「熱情」の終曲のコーダの大芝居など、“待ってました”と声をかけたくなった。

 リムも久成も優等生ではない。この二人の天才に「クロイツェル」を弾かせたい、というのが現在のぼくの夢である。

[文=評論家・宇野功芳]


公演概要

HJリム ベートーヴェン・レボリューション
ピアノ・ソナタ・チクルス


<公演日程・会場>
2013/6/3(月)〜6/21(金) 浜離宮朝日ホール (東京都)

<出演>
HJリム(ピアノ)

<曲目>
6/3(月) テーマ1 英雄的思想
No.29 op.106 「ハンマークラヴィーア」
No.11 op.22
No.26 op.81a「告別」

6/5(水) テーマ2 確固たる個性の形成
No.1 op.2−1
No.2 op.2−2
No.3 op.2−3

6/7(金) テーマ3 永遠に女性的なもの−青春
No.4 op.7
No.9 op.14−1
No.10 op.14−2
No.13 op.27−1「幻想曲風」
No.14 op.27−2「月光」

6/10(月) テーマ4 自然
No.15 op.28「田園」
No.21 op.53「ワルトシュタイン」
No.22 op.54
No.25 op.79「かっこう」

6/12(水) テーマ5 衝突する両極
No.5 op.10−1
No.6 op.10−2
No.7 op.10−3

6/18(火) テーマ6 諦観と行動
No.16 op.31−1
No.17 op.31−2「テンペスト」
No.18 op.31−3
No.28 op.101

6/20(木) テーマ7 永遠に女性的なもの−成熟期
No.24 op.78
No.27 op.90
No.30 op.109
No.31 op.110

6/21(金) テーマ8 運命との戦い
No.8 op.13「悲愴」
No.12 op.26「葬送」
No.23 op.57「熱情」
No.32 op.111



2013-05-23 12:10 この記事だけ表示
 
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