ベルリン・バロック・ゾリステン&エマニュエル・パユ、2014年2月公演の聴きどころ[公演情報]

ベルリン・バロック・ゾリステン&エマニュエル・パユ、2014年2月公演の聴きどころをご紹介いたします。

ほんとうの言葉で
―ベルリンの 'rocking' baroque music!
青澤隆明

 音楽が聴き手の心にまっすぐ届くのは、決まって演奏家がほんとうの言葉でしゃべっているときだ。
 ほんとうの言葉だって?と、あなたはおっしゃるかも知れない。そんなのあたりまえだ、でも考えてみたら、それは作曲家が書き遺した過去の言葉なのではないか、と。

 だが、ベルリン・バロック・ゾリステンの演奏を聴けば、そしてベルリン・フィルの同僚であり、アンサンブルの盟友といっていいフルートの天才エマニュエル・パユがそこに加わっているのなら、いま言ったことはすべて考えるよりもさきに実感として伝わるだろう。気心の知れた、しかも互いに一目おき合う名手の集まりには、音楽への愛情と汲みつくせない自由、そして親しみに充ちた対話の魅力がある。

 それぞれの達者な技量や深い音楽理解を超えてなお、柔軟かつ無心に仲間たちとの音楽づくりに没頭する。そんな彼らの演奏は、血の通った成熟をともなう自在な会話を交わしながら、バロック音楽の愉楽と活気ある生命感を鮮やかに伝え、おなじ音楽の言葉で話すことの喜びを心から歌い上げる。

 「ベルリン・バロック・ゾリステンとの強力なタッグだから、”Rock”するバロック・ミュージックの刺激的な体験となるはずだよ!」と、エマニュエル・パユは快活に語る。彼らとの来日公演は久しぶりだが、2007年のヴィヴァルディ、03年のバッハとテレマンはまだ鮮烈な記憶をとどめている。これに先立つ2000年にはバッハ、02年にはテレマンの共演盤の傑作CDもあった。「ベルリン・フィルのメンバーを中心にこのようなグループがつくられ、指揮者なしにバロック時代からの音楽を探求しているのは実に特別なことだ。それも、長い年月をかけて好奇心と発展が続いているのは驚くべきことだと思う」。

 無敵に広大なレパートリーを誇りながらも、好きな音楽しか演奏しない、というパユ。「選びかたは簡単、最高の作品だけを採ればいい。自分に意味をもつ作品だけに興味があるし、それが作曲家や聴衆にとっても意味あることだと信じている」。

 信じきれる仲間たちと、確かに信じられる音楽を―。バロック音楽の探求にも近年さらなる進境をみせるエマニュエル・パユが、ベルリン・バロック・ゾリステンと響かせるのは、そうしたシンプルな確信に充ちた、しかし腕達者な大人たちの自由な遊興なのである。

公演概要

ベルリン・バロック・ゾリステン with エマニュエル・パユ


■東京公演
<公演日程・会場>
2014/2/26(水) サントリーホール 大ホール (東京都)
<出演>
エマニュエル・パユ (フルート)
ベルリン・バロック・ゾリステン(弦楽合奏)
ラファエル・アルパーマン(ハープシコード)
ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン&ディレクター)
<曲目>
C.Ph.E.バッハ: 弦楽のための交響曲 ロ短調 Wq 182,5
テレマン:ヴィオラ協奏曲 ト長調 TWV51:G9
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番  BWV1050
テレマン: フルート協奏曲ニ長調 TWV51:D2
J.S.バッハ:6声のためのリチェルカーレ BWV1079
J.S.バッハ:管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067

■大阪公演
<公演日程・会場>
2014/2/27(木) いずみホール (大阪府)
<出演>
エマニュエル・パユ (フルート)
ベルリン・バロック・ゾリステン(弦楽合奏)
ラファエル・アルパーマン(ハープシコード)
ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン&ディレクター)
<曲目>
C.Ph.E.バッハ: 弦楽のための交響曲 ロ短調 Wq 182,5
パッヘルベル: カノン ニ長調
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番  BWV1050
テレマン: フルート協奏曲ニ長調 TWV51:D2
J.S.バッハ:6声のためのリチェルカーレ BWV1079
J.S.バッハ:管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067



2013-12-18 19:09 この記事だけ表示
 
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