現代最高のバリトン歌手の一人、マティアス・ゲルネがドイツ歌曲の最高峰、シューベルトの三大歌曲を3夜連続で歌う![公演情報]

 現代最高のバリトン歌手の一人、マティアス・ゲルネが、ドイツ歌曲の最高峰、シューベルトの三大歌曲(「美しき水車小屋の娘」、「冬の旅」、「白鳥の歌」)を3夜連続で歌う。

見どころ

  ゲルネは、1967年、ドイツのワイマール生まれ。20世紀を代表するバリトン歌手、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに師事したほか、エリザベト・シュヴァルツコップ、ハンス=ヨアヒム・バイヤーにも学ぶ。1997年にザルツブルク音楽祭でオペラ・デビューを飾って以来、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、コヴェントガーデン王立歌劇場など、世界の一流歌劇場で活躍している。2011年のウィーン・フィルの日本公演では、マーラーの「少年の魔法の角笛」(抜粋)を歌った。また、小澤征爾から信頼の厚いゲルネは、サイトウ・キネン・フェスティバル松本で、ベルクの「ヴォツェック」(2004年)やバルトークのオペラ「青ひげ公の城」(2011年)のタイトル・ロールを小澤の指揮のもとで務めたほか、サイトウ・キネン・オーケストラのニューヨーク公演でのブリテンの「戦争レクイエム」(2010年)にも独唱者として参加している。

 だが、ゲルネの本領は、ドイツ歌曲(リート)にある。特にシューベルトは彼の十八番のレパートリーといえる。ゲルネは、シューベルトの膨大な歌曲の録音プロジェクトを進めているほか、巨匠アルフレート・ブレンデルと「冬の旅」や「白鳥の歌」の録音も残す。もちろん、リサイタルでも三大歌曲に取り組んでいる。ストーリー性を伴う「冬の旅」や「美しき水車小屋の娘」などの連作歌曲は、ゲルネの知的かつドラマティックな表現力にはぴったりの作品といえよう。ゲルネ独自の解釈も興味津々である。また、バスに近い、低いバリトンの豊かな声は、「冬の旅」の陰影やロマンティシズムを描くのに適している。

 フィッシャー=ディースカウの後継者と目されるゲルネだが、その歌唱スタイルはむしろモダンで、まさに現代を代表する名歌手といえる。40代後半に差し掛かり、バリトン歌手としては今が旬。そんな脂の乗りきったゲルネが歌うシューベルト三大歌曲は聴き逃せない。


[文/山田治生]

公演概要

マティアス・ゲルネ(Br)  シューベルト三大歌曲の夕べ

<公演日程・会場>
2014/5/13(火)〜5/15(木) 紀尾井ホール (東京都)
各日とも19:00開演

<曲目>
<5/13> シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」D.795
<5/14> シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911
<5/15> ベートーヴェン:歌曲集「遥かなる恋人に寄す」op.98
       シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」D.957
ピアノ: アレクサンダー・シュマルツ



2014-01-15 13:11 この記事だけ表示
 
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