神尾真由子 with フランツ・リスト室内管弦楽団、その見どころをご紹介[公演情報]

 ヴァイオリニストの神尾真由子は、10歳で巨匠シャルル・デュトワと共演するなど、早くから「神童」として才能を開花させ、14歳でニューヨークに渡りドロシー・ディレイに学ぶ。その後、チューリヒでザハール・ブロンに師事。2007年、世界最高峰のコンクールとして名高いチャイコフスキー国際音楽コンクールで優勝し、以後、国際的に活躍している。今年はNH大河ドラマ「軍師官兵衛」での「官兵衛紀行」の音楽(菅野祐悟作曲)の演奏も話題となっている。

見どころ

 そんな神尾が、ハンガリーの実力派アンサンブル、フランツ・リスト室内管弦楽団と共演する。今回は、ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」をメインに、サラサーテの「カルメン幻想曲」や「ホタ・ナヴァラ」など、ラテン系の音楽を披露する。

 アルゼンチン生まれのアストル・ピアソラは、タンゴにジャズやクラシックの要素を取り入れ、踊るためだけの存在だったタンゴを「聴くためのタンゴ」に進化させた、タンゴの革命家。「ブエノスアイレスの四季」は、ピアソラの代表的な作品の一つ。「ブエノスアイレスの夏」、「ブエノスアイレスの秋」、「ブエノスアイレスの冬」、「ブエノスアイレスの春」の4曲からなる。オリジナルはもちろんタンゴとして書かれたが、近年、現在最高のヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルが同曲の独奏ヴァイオリン&弦楽合奏版をレパートリーとしたことによって、クラシック界でも人気を博している名曲。特に「ブエノスアイレスの冬」はフィギュアスケートの高橋大輔選手が競技で使ったことでも知られている。その情熱的な音楽は神尾によく合うことだろう。

 スペイン出身のパブロ・デ・サラサーテは、19世紀後半を代表するヴァイオリニスト&作曲家。ビゼーのオペラ「カルメン」の音楽をヴァイオリン曲にまとめなおした「カルメン幻想曲」や民族舞曲風の「ホタ・ナヴァラ」は、名手サラサーテを思い起こさせる華麗なテクニックが必要な曲だけに、神尾の魅力が満喫できるだろう。  フランツ・リスト室内管弦楽団は、ハンガリーを代表する弦楽オーケストラ(必要に応じて管楽器が入ることもある)。特に祖国の偉大な作曲家、バルトークが書いた弦楽合奏のための「ディヴェルティメント」は聴きものである。

 なお、神尾真由子は、2月2日夜11時放送の「情熱大陸」(TBS系)で取り上げられる。
昨年結婚したばかりの夫ミロスラフ・クルティシェフ(神尾と同じ年のチャイコフスキー・コンクールのピアノ部門での最高位入賞者)とのパリでのリサイタルや、久々の日本でのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の演奏などが紹介されるという。


〔文/山田治生〕


公演概要

神尾真由子 with フランツ・リスト室内管弦楽団


<公演日程・会場>
2014/10/31(金) サントリーホール 大ホール (東京都)

<曲目>
バルトーク:ディヴェルティメント
サラサーテ:ホタ・ナヴァラ ※
サラサーテ:カルメン幻想曲 ※
グリーグ:組曲『ホルベアの時代から』
ピアソラ:ブエノスアイレスの四季 ※
※ソロ・ヴァイオリン:神尾真由子



2014-01-30 11:05 この記事だけ表示
 
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