“日本一美しいソプラノ”小川里美 スペシャル・インタビュー![インタビュー]

 佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2014「コジ・ファン・トゥッテ −女はみんなこうしたもの−」にてフィオルディリージ役を演じる小川里美さん。話題の公演に相次いで主演する注目のソプラノです。 “日本一美しいソプラノ”小川さんに、歌手への道、モーツァルトへの想い、公演への抱負を伺いました!


「女性的でシンプルな服装が好き」という小川さん。この日は春らしいピンクのブラウスをお召しになっていました。
小川里美出演日:7/19、21、25、27

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スペシャル・インタビュー!

オペラ歌手を志したきっかけは?
 10歳から地元の少年少女合唱団に所属していました。12歳の時、児童合唱で「カルメン」に出演したのですが、こんな世界があるのか!と衝撃を受けて、その時に「私はオペラ歌手になる!」と。その夢はいったん覚めるのですが、高校で進路を考えた時、自分しかできないことをしたい―それはやはり歌ではないかと思い、音大を受けることに決めました。

ミス・ユニバース・ジャパンという異色の経歴をお持ちです。
 音大在学中、友達と表参道を散歩していたら、向うからその時のナショナル・ディレクターが歩いてきて、すれ違いざまに「あなたにミス・ユニバース・ジャパンに出てほしい」と言われたんです。驚いて、その時は断りました。私は音楽を勉強していて、モデルの経験もないし、無理だと。でもその時一緒にいた友達に背中を押されて、チャレンジしたところ、まさかの優勝。 でも優勝すると1年間様々な仕事がある。悩んで先生に相談したところ、「1年仕事に集中して、その後でやはり音楽を求める気持ちがあるなら、待っていますよ」とおっしゃった。そこで大学を休学し、ミス・ユニバースの仕事を務めました。振りかえると、その1年間で得た経験、出会いやご縁は、かけがえのないものだったと思います。 その間、音楽を求める気持ちがいつもありました。1年後に復学して、すんなり元の音楽漬けの毎日に戻りました。

大学卒業後、新国立劇場の研修所を経てミラノに留学されます。
 やはりオペラ発祥の地で学びたい、と思い留学を決めました。実は「コジ・ファン・トゥッテ」は留学中に学んだ思い出深いオペラなんです。ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院の特別なクラスに参加することができ、半年間勉強しました。私はメゾからソプラノに転向したのですが、ソプラノになって2年目、という早い時期に学んだオペラということもあり、今回そこに立ち戻れるのはとても嬉しく思います。

「経験して分かったのですが、ミス・ユニバースと健やかな歌い手の暮らしはあまり差がない。たくさん寝て、栄養を考えて食べて、水をたくさん飲んで、ストレスなく暮らす。ストレスを減らす秘訣は―自分がいつも笑顔で朗らかでいることでしょうか。」


「コジ」は思い入れのある作品とのことですが、その音楽の魅力とは?
 モーツァルトの音楽は、とにかく旋律が美しい。とても気品があって、真珠のような、上品で控えめな光がいつも宿っている音楽だと思うんですね。
今、突然思い出したんですが、大学でモーツァルトの歌曲を勉強していて、“ラウラに寄せる夕べの思い”を歌った時に、先生が「あなたの声は真珠のような声ね。粒が揃っていて上品で。モーツァルトはそういう風に歌うの」とおっしゃったことがあるんです。そのイメージが今もあります。今回もモーツァルトならではの調和のとれた気品のある声、柔らかい暖かい声で歌いたいですね。

「コジ」には対照的な性格の姉妹が登場します。
フィオルディリージとドラベッラ、小川さんはどちらに近い?

 フィオルディリージにはすごく共感します。物事というのはこうあるべき、という理性の部分が強い人だと思うんですね。私も基本的には理知的に生きたいな(笑)と思っているので。

変装した妹の恋人に迫られて、真面目なフィオルディリージも最後は“陥ちて”しまう訳ですが、小川さんなら?
 うーん。わからないですね。でもフェルランドぐらい情熱的な恋人だったら…。素敵ですよね。フィオルディリージには自分を変えたい願望というか、危険なものに憧れる気持ちもあったと思うんです。理性の強い人って傾いたら早い。
ところで!自分の婚約者が実は自分達を騙していたと知ったら、私本気で怒ると思うんです。自分が何をしていたかはともかく(笑)。そうなったときに、元の恋人を元の気持ちでは愛せないのかなと。演出のニースさんにも、「どう終わるつもりですか?」と聞いたのですが、それは稽古の中でみつけていくものじゃない?と。ですから本当に私たちの物語がどう終わるのか、現時点ではわからないんですよ。

飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中の小川さん。意気込みをお聞かせください!
 いつも自分の身の丈より少し大きいのでは、と思う役をいただくことが多いんです。今回も、今日本で「コジ」をやるとしたら望みうる最高の条件が揃った舞台だと思います。そういう意味で責任感も感じますし、マエストロ、ニース氏、キャストの方達から謙虚にたくさん学んで、でも舞台の上では大胆に演じたいと思います。


公演概要

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2014
コジ・ファン・トゥッテ −女はみんなこうしたもの−

<公演日程・会場>
2014/7/18(金)〜7/27(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール (兵庫県)
14:00開演

<演目>
「コジ・ファン・トゥッテ」 (全2幕/イタリア語上演・字幕付き/新制作)

<出演>
指揮/佐渡 裕
演出/デヴィッド・ニース
装置・衣裳/ロバート・F・パージオラ
照明/高沢立生
原語指導・声楽コーチ/ケヴィン・マーフィー
合唱指揮/矢澤定明
演出助手/飯塚励生
舞台監督/深町 達
プロデューサー/小栗哲家

<出演(ダブルキャスト)>
【7/18、20、23、26】
フィオルディリージ:スザンナ・フィリップス
ドラベッラ:サンドラ・ピケス・エディ
グリエルモ:ジョン・ムーア
フェルランド:チャド・シェルトン
デスピーナ:リュボフ・ペトロヴァ
ドン・アルフォンソ:ロッド・ギルフリー
合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

【7/19、21、25、27】
フィオルディリージ:小川里美
ドラベッラ:フイリン・チュウ
グリエルモ:キュウ・ウォン・ハン
フェルランド:ジョン・健・ヌッツォ
デスピーナ:田村麻子
ドン・アルフォンソ:町 英和
合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

※出演者はWキャストとなり、公演日時により異なります。ご注意ご確認のうえ、お申込ください。

小川里美出演日:7/19、21、25、27

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2014-05-01 15:44 この記事だけ表示
 
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