「久石譲 第九スペシャル 2015」公演概要[公演情報]

 映画音楽や現代音楽の作曲家として人気の高い久石譲は、指揮者、ピアニストとしても活躍している。特に近年は、指揮者としての活動が目覚しい。そんな彼が読売日本交響楽団を相手にベートーヴェンの交響曲第9番を振る。

久石譲が作曲家の視点で放つ第九!

(C)読響

「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」等の宮崎駿監督作品や「あの夏、いちばん静かな海」「菊次郎の夏」等の北野武監督作品などの映画音楽で知られる久石譲が、新日本フィルとともに、「ワールド・ドリーム・オーケストラ」を立ち上げ、指揮活動を本格化させたのは、2004年だった。久石は、自作によるコンサートのほか、クラシックの名作や現代音楽も振る。彼は、クラシカルな作品を改めて分析し、楽曲に新たな生命を吹き込む。指揮者として、これまでに、モーツァルトの交響曲第40番、ベートーヴェンの交響曲第5番、第7番、第9番、シューベルトの交響曲第7番「未完成」、ブラームスの交響曲第1番、第2番、第4番、チャイコフスキーの交響曲第5番、マーラーの交響曲第5番、ストラヴィンスキーの「火の鳥」組曲、シェーンベルクの「浄夜」、ショスタコーヴィチの交響曲第5番、アルヴォ・ペルトの交響曲第3番などを取り上げている。

 久石がベートーヴェンの交響曲第9番を振るのは2年ぶり。合唱付きの1時間を超える大作である「第九」のスコアを作曲家である久石がどう解剖し、どう再現するのか、本当に興味津々である。聴き慣れた演奏とは異なるものになるに違いない。現在、フランスの名指揮者シルヴァン・カンブルランを常任指揮者に迎えている読売日本交響楽団は、今年3月に彼とヨーロッパ公演を成功させたばかりで、ますます国際的な評価を高めている。また、彼らは、宮崎駿監督の最後の長編映画となった「風立ちぬ」で、作曲者である久石譲の指揮のもと、サウンドトラックの演奏も担っている。独唱には、林正子、谷口睦美、村上敏明、堀内康雄ら、日本を代表する歌手が参加。栗友会と一般公募によるスケールの大きな合唱も楽しみだ。

 演奏会の前半には、久石の「『新Orbis』〜混声合唱とオルガンとオーケストラのための」が自作自演される。「Orbis」は、2007年に第25回「サントリー1万人の第九」委嘱作品として作曲され、佐渡裕の指揮で初演された。まさに「第九」の前奏曲として書かれた、合唱とオーケストラとオルガンのための作品である。久石のクラシカルな作品のなかでも人気のある曲で、作曲者自身による指揮のロンドン交響楽団の演奏がCD化されている。今回は新たに加筆された「新Orbis」が演奏される。
 師走になれば、数え切れないほどの「第九」の演奏会が日本でひらかれる。そのなかでも久石譲&読売日本交響楽団の「第九」は異彩を放つ名演が期待できそうである。

[取材・文/山田治生]

公演概要

久石譲 第九スペシャル 2015

<公演日程・会場>
2015/12/11(金)19:00開演 東京芸術劇場 コンサートホール (東京都)
2015/12/12(土)15:00開演  ハーモニーホール座間 大ホール (神奈川県)

<キャスト&スタッフ>
<出演>
指揮:久石譲
管弦楽:読売日本交響楽団
ソプラノ:林正子
メゾソプラノ:谷口睦美
テノール:村上敏明
バリトン:堀内康雄
合唱:栗友会

<演奏予定曲目>
久石譲:新 Orbis〜混声合唱、オルガンとオーケストラのための〜
ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」



2015-08-12 18:22 この記事だけ表示
 
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