フランスを代表する名ピアニスト「ミシェル・ベロフ」来日!!フランス音楽によるピアノ・リサイタルを開催![公演情報]

 フランスを代表する名ピアニスト、ミシェル・ベロフが来日し、フランス音楽によるリサイタルをひらく。ベロフは1950年にフランス北東部のエピナルに生まれた。ナンシー音楽院を経て、パリ音楽院でメシアンの妻であるイヴォンヌ・ロリオ、ピエール・サンカンらに師事した。1967年、第1回オリヴィエ・メシアン国際ピアノ・コンクールで優勝。1970年にはパリでメシアンの大作「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」全曲を演奏した。これはロリオによる初演以来25年ぶりの全曲演奏としてセンセーションを巻き起こした。以来、ベロフはメシアン演奏の第一人者と目されている。

巨匠ベロフの円熟を聴くには最適のプログラムといえよう。

 もともとメシアンだけでなく、バルトーク、プロコフィエフ、ドビュッシー、ラヴェルなどの近現代音楽を得意とし、特にドビュッシーでは、ピアノ曲全集の録音を行うほか、ドビュッシーのピアノ作品の楽譜の校訂にも携わる。しかし、1980年代、右手の故障により、一時期、ステージから遠ざかった。左手のピアニストとして活動したこと(1987年にアバド&ロンドン交響楽団とラヴェルの「左手のピアノ協奏曲」を録音している)もあったが、1990年代以降、故障を克服し、また精力的な演奏活動を行っている。

 今回のリサイタルでは、フォーレのノクターン第1番と第6番、ドビュッシーの「2つのアラベスク」、「子供の領分」、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「水の戯れ」、フランクの「前奏曲、コラールとフーガ」、メシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より第19曲「われは眠る、されど心は目覚め」、第20曲「愛の教会のまなざし」という、まさに彼の十八番というべきレパートリーが演奏される。どちらかというと色彩的で優美な曲が多く選ばれている。ただし、ベロフの名前を高めたメシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」の終曲は、激しく、スケールの大きな作品。60代半ばに差し掛かった巨匠ベロフの円熟を聴くには最適のプログラムといえよう。

[取材・文/山田治生]

公演概要

ミシェル・ベロフ(p)

<公演日程・会場>
2016/3/17(木) すみだトリフォニーホール 大ホール (東京都)

<曲目・演目>
フォーレ:ノクターン 第1番 変ホ短調 op.33-1 & 第6番 変ニ長調 op.63
ドビュッシー:2つのアラベスク/子供の領分
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/水の戯れ
フランク:前奏曲、コラールとフーガ
メシアン:「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より
第19番 「われは眠る、されど心は目覚め」 & 第20番 「愛の教会の眼差し」

2015-09-29 12:16 この記事だけ表示