日本でも人気の高い「ゲルハルト・オピッツ」が、2015年から4年がかりで「シューマン×ブラームス連続演奏会」を開催!![公演情報]

 ドイツ正統派の流れをくみ、日本でも人気の高い、ゲルハルト・オピッツが、2015年から4年がかりで「シューマン×ブラームス連続演奏会」に取り組む。オピッツは、これまで東京で、2005年から08年にかけて「ベートーヴェン・ソナタ全曲演奏会」を披露し、2010年から13年までは「シューベルト連続演奏会」(全8回)を開催した。「シューマン×ブラームス連続演奏会」はそれに続くプロジェクトである。

巨匠オピッツの円熟の至芸が堪能できるに違いない。

 シューマンとブラームスとの関係は、シューマンがブラームスの才能を見出し、世に広めただけでなく、ブラームスがシューマン夫人のクララに恋心を寄せるなど、非常に濃密かつ複雑であった。オピッツは4年にわたって4回のリサイタルをひらく。2015年は、シューマンの「子供の情景」と「幻想曲 ハ長調」、ブラームスの「2つの狂詩曲」、「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」、2016年は、シューマンの「森の情景」とピアノ・ソナタ第1番、ブラームスの「3つの間奏曲 op.117」とピアノ・ソナタ第1番、2017年は、シューマンの「クライスレリアーナ」とピアノ・ソナタ第2番(初稿版)、ブラームスのピアノ・ソナタ第3番、2018年は、シューマンの「蝶々」と「謝肉祭」、ブラームスの「シューマンの主題による変奏曲」、ピアノ・ソナタ第2番というプログラムが組まれる。

 2015年11月19日の第1回では、シューマンの比較的若い頃の作品とブラームスの初期と円熟期の作品が取り上げられる。「子供の情景」は、有名な「トロイメライ」を含む、チャーミングな小品集。「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」は、ピアニストとして活躍したブラームスの腕前を髣髴とさせるだけでなく、変奏曲の大家としてのブラームスの才気を示す傑作である。

 オピッツは、1953年、バイエルン地方の生まれ。若き日にヴィルヘルム・ケンプに学び、ドイツ正統派の伝統を受け継いだ。1977年のアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール優勝で国際的な注目を集める。シューマンとブラームスというドイツ・ロマン派を代表する作曲家たちの作品は、まさに彼の十八番である。巨匠オピッツの円熟の至芸が堪能できるに違いない。

[取材・文/山田治生]

公演概要

ゲルハルト・オピッツ(p)


<公演日程・会場>
シューマン×ブラームス 連続演奏会<第1回>
2015/11/19(木) 東京オペラシティ コンサートホール (東京都)

〜ベートーヴェン4大ピアノ・ソナタ〜
2015/11/24(火) 仙台電力ホール (宮城県)

ピアノ・リサイタル 第33回名古屋クラシックフェスティバル
2015/12/5(土) 愛知県芸術劇場コンサートホール (愛知県)

<曲目・演目>
シューマン×ブラームス 連続演奏会<第1回>
シューマン
子供の情景 op.15
幻想曲 ハ長調 op.17
ブラームス
2つの狂詩曲 op.79
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ op.24

〜ベートーヴェン4大ピアノ・ソナタ〜
オール・ベートーヴェン・プログラム
ソナタ 第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」
ソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27−2 「月光」
ソナタ 第17番 ニ短調 op.31−2 「テンペスト」
ソナタ 第23番 ヘ短調 op.57 「熱情」 

ピアノ・リサイタル 第33回名古屋クラシックフェスティバル
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 「悲愴」
シューマン:幻想曲 ハ長調 作品17
ブラームス:2つの狂詩曲 作品79
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 作品24

2015-09-29 13:24 この記事だけ表示