ニーノ・ロータの映画音楽を世界最高のオーケストラで聴く贅沢[公演情報]
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 毎年秋の来日が恒例となったウィーン・フィル。ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパンとして、クラシック・ファンになくてはならない存在となって久しいが、今年のプログラムは、これまでにも増してエキサイティングなものとなっている。ずばり、テーマは、“再発見”だ!

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 ウィーン・フィルの楽団員から絶大な信頼と支持を得ており、もっとも密接な関係にある指揮者ムーティが率いるウィーン・フィルは、いつもにも増して輝きを放つ。彼の棒のもとでなら、自然と音楽に羽が生えて、音が自由に飛び跳ねる様が見えるかのようだ、というと言い過ぎだろうか。

 ウィーン・フィルは誰もが知る世界最高峰のオーケストラのひとつだが、さすがに毎年となるとプログラムにも限界が出てくる。
 ウィーン・フィルで最高のドイツ・オーストリア音楽を、古典を楽しみたい!という気持ちももちろんわかるが、やはりそればかりではおもしろくない。時にはちょっと冒険してみたくなるのは、演奏家も聴衆も同じだろう。

 今年は、来日直前にルツェルン音楽祭で演奏する曲目とほぼ同じプログラムでやってくる。さらに、今回特筆すべきは、ニーノ・ロータの音楽を取り上げるということだろう。  
 フェリーニの映画音楽で有名なニーノ・ロータだが、生前「本業はあくまでクラシックの作曲であり、映画音楽は趣味にすぎない」とたびたび口にするなど、本来は純音楽の作曲家として評価されるべき作曲家なのだ。
 ムーティはしばしばニーノ・ロータの音楽をレコーディングしているが、ムーティが学んだ、ナポリ音楽院、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院の先生がニーノ・ロータ、フランコ・フェラーラという映画音楽の巨匠たちだったことを考えると、その熱意もわかるというもの。ニーノ・ロータの映画音楽を世界最高のオーケストラで聴く。これ以上の贅沢はない。

 ブルックナーの交響曲第2番は、あまり演奏されないため、クラシック・ファンにも馴染みがないかもしれない。作曲家自身の指揮でウィーン・フィルが初演したが、しかし、初演の道は厳しく、当初演奏不可能として拒絶されたいわくつきだ。ウィーン・フィルの定期演奏会で取り上げられることも少なく、1999年に小澤征爾が取り上げるまでながらく演奏されなかった。しかし、近年、後のブルックナーの独自の世界を形作った初期の傑作として再評価されつつある。2004年に小澤がワールドツアーで再演したほか、今回指揮をするムーティも、今年4月にケルンとパリですでに演奏をし、満を持して日本にもってくる。
 ニーノ・ロータの音楽とブルックナーの交響曲第2番の組み合わせ。今回のツアーのテーマは、“再発見”なのかもしれない。イタリアの忘れ去られたバロック音楽の復興にも力を注ぐムーティらしさがにじみ出た、粋なプログラミングと言えよう。

 ながらく手兵だったフィラデルフィア管弦楽団との演奏で評価の高かったチャイコフスキーの第5番。これまでウィーン・フィルの来日演奏でも何度か取り上げられた作品だが、ウィーン・フィルの芳醇な弦が醸し出す哀愁を帯びた第5番は、ロシアのオーケストラにはない魅惑を放つ。
 このほか、もちろん、イタリア人ムーティの十八番、ヴェルディの音楽も楽しみ。

≪公演情報≫
・9/14(日)ミューザ川崎シンフォニーホール (神奈川県)
【プレオーダー受付】6/5(木)〜6/9(月)
【一般発売日】6/15(日)

・9/15(月・祝)フェスティバルホール (大阪府)
SOLD OUT!

・9/16(火)、9/18(木)、9/23(火)サントリーホール 大ホール (東京都)
【プレオーダー受付】6/7(土)〜6/15(日)
【一般発売日】6/21(土)

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2008-06-03 18:30 この記事だけ表示
 
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