クリスマス時期の12月12日(土)に開催される「ザ・シンフォニーホール クリスマスオルガンコンサート2015」で、レクチャー&オルガン体験シートが枚数限定で発売される。そこで、コンサートの演奏者であり、直々にオルガンのレクチャーをするオルガニスト・石丸由佳さんにインタビューとレクチャーを受けてきました!

続きを読む
2015-09-16 20:05 この記事だけ表示

 5年ぶりに来日した英国ロイヤル・オペラが9月12日からの日本公演を前に、記者会見をひらいた。音楽監督のアントニオ・パッパーノのほか、サイモン・キーンリサイド、リュドミラ・モナスティルスカ、イルデブランド・ダルカンジェロ、ジョイス・ディドナート、ローランド・ヴィラゾンら主要歌手、演出家で同オペラのオペラ・ディレクターを務めるカスパー・ホルテン、そして、総支配人のアレックス・ベアードが出席した。これだけの一流のキャスト、スタッフが一堂に会するところがまさに英国ロイヤル・オペラといえよう。

 今回はヴェルディの「マクベス」とモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」が上演される。それについてパッパーノは、「これまでの定評あるプロダクションと新しいプロダクションとを組み合わせたいと思い、定評のあるものとして『マクベス』(注:フィリダ・ロイド演出、2002年初演)を、新しいものとして『ドン・ジョヴァンニ』(注:カスパー・ホルテン演出、2014年初演)を選びました。2つの作品は、チャレンジングで、劇場的で、超自然を共有しています。ミステリーや死の世界です」という。

 イギリスを代表するバリトンであるキーンリサイドはマクベスを演じる。「マクベスとドン・ジョヴァンニは通じるところがあると思います。どちらも、己の運命を切り拓こうとした人間なのです。10代の頃、黒澤明監督の『マクベス』を原作とする映画(注:『蜘蛛巣城』)を見て強い印象を受けました。黒澤はシェイクスピアを愛していたときいています。日本のみなさまの好みに合った『マクベス』を見ていただけるのはうれしい」
 マクベス夫人役は、ウクライナ出身のモナスティルスカ。「マクベス夫人は一番好きな役です。5年前にキエフ・オペラと来日しましたが、ロイヤル・オペラの客演歌手として日本に帰って来れて幸せです」と述べる。

 パッパーノは「2011年に上演した『マクベス』でキーンリサイドとモナスティルスカの演じる夫婦にとてもエキサイトしたのでした」という。

 イタリア出身のダルカンジェロは当代を代表するドン・ジョヴァンニ歌い。「演出家のホルテン氏のアイデアを具現化することが私の仕事です。しかしそのためには過去に演じてきたドン・ジョヴァンニを消し去る必要があります」と十八番の役柄ゆえの難しさも述べた。

 ドンナ・エルヴィーラ役はアメリカ出身の人気メゾ・ソプラノ、ジョイス・ディドナート。今、オペラに何ができるかを語った。「私はアメリカの歌手ですが、今回、イタリアから、メキシコから、ロシアから、イギリスから歌手が集い、イギリスのオペラハウスが日本に来て、モーツァルトなど何世紀も前の作品を現代的な方法で上演します。この危機的な世界においても、オペラは、文化や性や宗教や地理的な境界を越えて、美を分かち合うことができるのです」

 ネトレプコとの共演などでセンセーションを巻き起こしたヴィラゾンは、今回、ドン・オッターヴィオを演じる。「パッパーノ氏は声楽家を知り尽くしています。彼には本当のドラマがある。そして集うべくして集った素晴らしい仲間たちと日本に来ることができて幸せです」と語る彼は、北斎展を楽しみ、川端康成、三島由紀夫、村上春樹、大江健三郎を読む日本通。そんなヴィラゾンは、最後に「赤とんぼ」の一節を歌い、日本語で「ビール、乾杯! ありがとうございました!」と言って発言を締め括った。
 パッパーノが「『マクベス』では最高の夫婦役の二人が揃いましたが、『ドン・ジョヴァンニ』でもこれだけの歌手たちが集ったのは凄いことです」と語る英国ロイヤル・オペラ日本公演。まさに今が旬というべき最高のオペラ指揮者、最高の歌手たちによるステージは見逃せない。

[取材・文=山田治生]

公演概要

英国ロイヤル・オペラ 「マクベス」全4幕

<公演日程・会場>
2015/9/12(土)〜9/21(月・祝) 東京文化会館大ホール(東京都)

<出演>
出演:作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:フィリダ・ロイド

※予定される主な配役
マクベス:サイモン・キーンリサイド
マクベス夫人:リュドミラ・モナスティルスカ
バンクォー:ライモンド・アチェト
マクダフ:テオドール・イリンカイ

英国ロイヤル・オペラ 「ドン・ジョヴァンニ」全2幕

<公演日程・会場>
2015/9/13(日)〜9/20(日) NHKホール (東京都)

<出演>
出演:作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:カスパー・ホルテン

※予定される主な配役
ドン・ジョヴァンニ:イルデブランド・ダルカンジェロ
レポレロ:アレックス・エスポージト
ドン・オッターヴィオ:ローランド・ヴィラゾン
ドンナ・エルヴィーラ:ジョイス・ディドナート
ドンナ・アンナ:アルビナ・シャギムラトヴァ
ツェルリーナ:ユリア・レージネヴァ
マゼット:マシュー・ローズ
騎士長:ライモンド・アチェト

※表記の出演者は2015年6月19日現在の予定です。病気や怪我などのやむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。その場合、指揮者、主役の歌手であっても、代役を立てて上演することになっておりますので、あらかじめご了承ください。出演者変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。最終出演者は当日発表とさせていただきます。

2015-09-16 19:36 この記事だけ表示

 渋谷の新しいスポット「LIVING ROOM CAFE (リビングルームカフェ) by eplus」で、日曜日の午後に誰でも気軽にクラシック音楽のライブ演奏を楽しめる企画“サンデー・ブランチ・クラシック”がスタートします。

「週末にアーティストの邸宅へゲストを招待する」というコンセプトのもと、ゆったりした空間とステージを取り囲む席配置で、食事や、会話しなが ら、アー ティストと近い距離感でのライブ演奏をお届けします。演奏は午後1時と3時の2回、30分ずつ。聴き馴染みの良い、一度は聴いたことがある名曲を 演奏する 予定です。

 12月より定常化を予定している本シリーズは、普段ワンコインではなかなか聴くことができない一流の演奏家が今後も登場する予定です。

 クラシックが大好きな人はもちろん、クラシックの音楽は好きだけど静かにじっと座ったまま聴くのは苦手、という人、いきなり高額のコンサートチケットを購入するのはちょっと、という人、ピアノが好きな人、ヴァイオリンが好きな人、様々な方におすすめしたい内容です。日曜日の午後の渋谷でランチをしながら、クラシックの新しい形をぜひ楽しんでください。

初回を飾るのは弱冠21歳の若手ピアニスト、反田恭平に決定

 初回を飾るのは今もっとも注目を集めている9月で21歳になったばかりの若手ピアニスト、反田恭平に決定。

 各所で“伝説の夜”を作っている反田の極上の演奏をカフェで優雅に聴ける日曜日は、きっと普段よりちょっと特別な午後になるはず。


「LIVING ROOM CAFE (リビングルームカフェ)by eplus」
“サンデー・ブランチ・クラシック”

公式HPhttp://livingroomcafe.jp/
日 時 :9月20日(日) 13:00、15:00 (各30分を予定)
出演者:反田恭平(ピアニスト)
 ※演奏中に食事も、おしゃべりもOK。
 でも素晴らしい演奏を聴いていたらおしゃべりも忘れてしまうことでしょう。
 ※お子様もご入場できます。
 ※予約は承っておりません。
 ※飲食代の他に、お一人様につき一律500円のミュージックチャージを頂戴します。
 ※お席の混雑状況によっては、ステージが見えづらい場合やご相席のお願いをする場合がございます。
 あらかじめご了承ください。
 ※お席には限りがございます。満席の場合、ご入店をお断りさせて頂きますが、悪しからずご了承ください。

【反田恭平プロフィール】
1994年9月1日、札幌市生まれ、東京都出身の21歳。
2012年 高校在学中に、第81回日本音楽コンクールで第1位、(高校生での優勝は11年ぶり、併せて聴衆賞を受賞)し、毎日新聞社主催による全国ツアーで好評を博す。
2015年9月に東京フィルハーモニー交響楽団定期公演のソリストとし大抜擢され、同月に、新日本フィルハーモニー交響楽団と「フレッシュ名曲 コンサート」にも出演が決定している。
チャイコフスキー 記念国立モスクワ音楽院に首席(日本人初の最高得点)で入学し5月にイタリアで行われたチッタ・ ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール」古典派部門で優勝するなど各方面より大注目を浴びている、若手のホープ。モスクワ在住。

■反田恭平が出演するコンサート
「フレッシュ名曲コンサート チャイコフスキー
 〜悠久の大地が生んだ偉才〜 」チケット発売中!
→チケット詳細はこちら
2015-09-16 13:42 この記事だけ表示

 ドイツを拠点に世界で活躍する気鋭のピアニスト・河村尚子と、権威ある国際コンクールでその名を轟かせてきたソリストたちがよみうり大手町ホールに集結します。実力派として注目を集める彼らが今回挑むのは、20世紀の巨匠メシアン、武満徹が遺した偉大な名曲の数々。

 2015年秋、よみうり大手町ホールで河村尚子と盟友たちが奏でる“いま一番届けたい旋律(メロディ)”をお聴き逃しなく!

続きを読む
2015-09-10 10:29 この記事だけ表示

 国立音大在学中よりミニマル・ミュージックに興味を持ち、現代音楽作曲家として活動を開始した久石譲は、今から30年以上前、自ら演奏会を企画し、当時最先端のミニマル・ミュージックを積極的に演奏・紹介していた。『風の谷のナウシカ』以降、彼が映像音楽を中心とする音楽に活動の軸足を置くようになっても、自身のルーツであるミニマル・ミュージックの作曲を継続してきた経緯は、多くのファンの知るところである。さらに、近年指揮者としても本格的な活動を開始すると、久石は作曲家出身の指揮者という立場から、現代に書かれた優れた音楽を紹介していきたいと強く願うようになった。そんな彼が、現代屈指のミニマリストという視点で最先端の音楽を自らセレクト・紹介すべく始めたコンサートシリーズが「Music Future」である。

続きを読む
2015-09-03 17:17 この記事だけ表示

現在最高のソプラノ歌手、アンナ・ネトレプコの来日が決定!
リサイタルの実現は、彼女が現在のような世界的大ブレイクを果たす前の2005年以来、実に11年ぶりの開催となります。

ワレリー・ゲルギエフにその天与の才を見いだされ、1994年に彼の指揮のもとマリインスキー劇場で「フィガロの結婚」スザンナ役でデビュー。以後、2002年にザルツブルク音楽祭でモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・アンナを歌い大成功を収めてからは、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、パリ・オペラ座、英ロイヤル・オペラなど世界中の最高の主要歌劇場に出演しています。

続きを読む
2015-09-01 18:56 この記事だけ表示

 映画音楽や現代音楽の作曲家として人気の高い久石譲は、指揮者、ピアニストとしても活躍している。特に近年は、指揮者としての活動が目覚しい。そんな彼が読売日本交響楽団を相手にベートーヴェンの交響曲第9番を振る。

久石譲が作曲家の視点で放つ第九!

(C)読響

「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」等の宮崎駿監督作品や「あの夏、いちばん静かな海」「菊次郎の夏」等の北野武監督作品などの映画音楽で知られる久石譲が、新日本フィルとともに、「ワールド・ドリーム・オーケストラ」を立ち上げ、指揮活動を本格化させたのは、2004年だった。久石は、自作によるコンサートのほか、クラシックの名作や現代音楽も振る。彼は、クラシカルな作品を改めて分析し、楽曲に新たな生命を吹き込む。指揮者として、これまでに、モーツァルトの交響曲第40番、ベートーヴェンの交響曲第5番、第7番、第9番、シューベルトの交響曲第7番「未完成」、ブラームスの交響曲第1番、第2番、第4番、チャイコフスキーの交響曲第5番、マーラーの交響曲第5番、ストラヴィンスキーの「火の鳥」組曲、シェーンベルクの「浄夜」、ショスタコーヴィチの交響曲第5番、アルヴォ・ペルトの交響曲第3番などを取り上げている。

 久石がベートーヴェンの交響曲第9番を振るのは2年ぶり。合唱付きの1時間を超える大作である「第九」のスコアを作曲家である久石がどう解剖し、どう再現するのか、本当に興味津々である。聴き慣れた演奏とは異なるものになるに違いない。現在、フランスの名指揮者シルヴァン・カンブルランを常任指揮者に迎えている読売日本交響楽団は、今年3月に彼とヨーロッパ公演を成功させたばかりで、ますます国際的な評価を高めている。また、彼らは、宮崎駿監督の最後の長編映画となった「風立ちぬ」で、作曲者である久石譲の指揮のもと、サウンドトラックの演奏も担っている。独唱には、林正子、谷口睦美、村上敏明、堀内康雄ら、日本を代表する歌手が参加。栗友会と一般公募によるスケールの大きな合唱も楽しみだ。

 演奏会の前半には、久石の「『新Orbis』〜混声合唱とオルガンとオーケストラのための」が自作自演される。「Orbis」は、2007年に第25回「サントリー1万人の第九」委嘱作品として作曲され、佐渡裕の指揮で初演された。まさに「第九」の前奏曲として書かれた、合唱とオーケストラとオルガンのための作品である。久石のクラシカルな作品のなかでも人気のある曲で、作曲者自身による指揮のロンドン交響楽団の演奏がCD化されている。今回は新たに加筆された「新Orbis」が演奏される。
 師走になれば、数え切れないほどの「第九」の演奏会が日本でひらかれる。そのなかでも久石譲&読売日本交響楽団の「第九」は異彩を放つ名演が期待できそうである。

[取材・文/山田治生]

公演概要

久石譲 第九スペシャル 2015

<公演日程・会場>
2015/12/11(金)19:00開演 東京芸術劇場 コンサートホール (東京都)
2015/12/12(土)15:00開演  ハーモニーホール座間 大ホール (神奈川県)

<キャスト&スタッフ>
<出演>
指揮:久石譲
管弦楽:読売日本交響楽団
ソプラノ:林正子
メゾソプラノ:谷口睦美
テノール:村上敏明
バリトン:堀内康雄
合唱:栗友会

<演奏予定曲目>
久石譲:新 Orbis〜混声合唱、オルガンとオーケストラのための〜
ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」

2015-08-12 18:22 この記事だけ表示

もっと多くのお客様にクラシックやオペラに親しんでいただきたい、という願いで始まった特別企画『もっとクラシック!』。久々の第15弾は、待望の英国ロイヤル・オペラの日本公演です。今年は、ヴェルディ作曲の『マクベス』と、精鋭オペラ歌手が揃う『ドン・ジョヴァンニ』の2作品をお届け。世界のオペラハウスの中でも極めて活動的で、勢いに満ちている英国ロイヤル・オペラが5年ぶりの来日です。パッパーノ指揮のもと、英国ロイヤル・オペラハウス管弦楽団と合唱団を伴ってのまさに 引越し公演。最高のオペラに期待が高まります。

 <プレミアム・エコノミー券>を枚数限定販売します!
【プレオーダー受付】8/11(火)10:00〜8/12(水)9:00AM
【一般発売】8/14(金)10:00〜

話題の来日公演とあってチケット販売も好評な本公演。先日発売となったエコノミー券はお申込みが殺到、即日完売となりました。でも、もっと多くのお客様に上質なオペラ体験していただき、クラシックやオペラのファンになって欲しい!との願いで、<プレミアム・エコノミー券>を急きょ発売することになりました。 なんと1枚につき23,000円の超ご奉仕価格。通常のエコノミー券よりも格上のお席で公演をお楽しみいただけます。お一人様各作品2枚までお求めいただけますので、お友達、親子、ご夫婦、大切な方と是非ご一緒に。もちろんお一人も大歓迎です!
各日30枚限定ですので、お早めにお申込みください。
≫「英国ロイヤル・オペラ ここが見どころ!」特集ページはこちら


『マクベス』プレミアム・エコノミー券

指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:フィリダ・ロイド
【公演日・会場】
2015/9/12(土)15:00開演
9/15(火)15:00開演
9/18(金)18:30開演
9/21(月・祝)13:30開演
東京文化会館(上野)

チケット申込

※お席はお選びいただけません。

『ドン・ジョヴァンニ』プレミアム・エコノミー券

指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:カスパー・ホルテン
【公演日・会場】
2015/9/13(日)13:00開演
9/17(木)18:30開演
9/20(日)13:30開演
NHKホール

チケット申込

※お席はお選びいただけません。


2015-08-10 21:54 この記事だけ表示

 ただの美人ユニットではない、スーパー・ゴージャスな実力派クァルテット「オーパスX」が遂に日本にデビューする。クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノというユニークな編成で、2012年に結成。その活動が大物音楽プロデューサー、スティーブン・エプスタインの目にとまり、デビュー・シングル「リベルタンゴ」が人気を博す。全員がソリストとして、純粋なクラシックからポピュラー系の音楽まで幅広く活躍する彼女たち。オーパスXとして演奏する音楽も、誰もが知っているクラシックの名曲から、映画音楽、ジャズ、タンゴ、ロックにまで及ぶ

第一線で活躍する実力派でありながら、ルックスも魅力的な4人

4人のメンバーは、それぞれに、インターナショナルなバック・グラウンドを持ち、これまでにも多彩な音楽活動を行ってきた。

 クラリネットのルナ・マドセンは、デンマーク生まれ、ロンドン育ち。作曲も行う。ジュリアード音楽院卒業。クラシックに限らず幅広いジャンルで活躍。近年は、南アフリカのヨハネスブルグ国際モーツァルト音楽祭でモーツァルトのクラリネット協奏曲を吹いた。

 ヴァイオリンのキャロライン・キャンベルは、アメリカ出身。クリーヴランド音楽院でドナルド・ワイラースタインに師事。これまでにクリーヴランド管弦楽団やロサンジェルス・フィルなどのオーケストラと共演している。アンドレア・ボチェッリのアルバムにも参加。

 チェロは、クリスティーナ・レイコ・クーパー。ピアニストであるアメリカ人の父とヴァイオリニストである日本人の母の間に生まれた。俳人の高浜虚子は曽祖父にあたる。ジュリアード音楽院でジョエル・クロスニックに師事。日本では、ヴァイオリニストのローラ・フラウチと組んだ「クリスティーナ&ローラ」が人気を博す。これまでに読売日本交響楽団や大阪交響楽団と共演。室内楽奏者としても高い評価を得ている。

 ピアノのターニャ・ザポルスキは、ロシア生まれ、デンマークで育った。デンマーク国立放送交響楽団、コペンハーゲン・フィルなどにソリストとして招かれる。デンマーク王立交響楽団ではサイモン・ラトルと共演している。


スペシャルゲスト:川井郁子(東京公演のみ)

 日本デビュー公演には、ブラームスのハンガリー舞曲集やモンティのチャルダーシュなどの民族舞踊系のノリの良い曲、サン=サーンスの「白鳥」やラフマニノフの「ヴォカリーズ」などのメロディの美しい曲、ピアソラの「リベルタンゴ」や「オブリビオン」などのタンゴ系の曲、レッドツェッペリンの「天国への階段」などのロック系の曲、モリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス」などの映画音楽等、多彩なプログラムが予定されている。また、東京公演では、ヴァイオリンの川井郁子がスペシャルゲストとして出演し、花を添える。クラシック音楽からオリジナル曲まで幅広く手掛ける川井とオーパスXとのコラボレーションに期待が寄せられる。

 ソリストでも活躍する4人が、「オーパスX」として、ライヴ・ステージでどんな化学反応を起こすのか、日本デビューが本当に楽しみだ。

[取材・文=山田治生]

公演概要

オーパスX opusX スーパーカルテット

<公演日程・会場>
2015/10/20(火) ザ・シンフォニーホール (大阪府)
2015/10/24(土) Bunkamura オーチャードホール (東京都)

<出演>
ヴァイオリン:キャロライン・キャンベル
ピアノ:ターニャ・ザポルスキ
クラリネット:ルナ・マドセン
チェロ:クリスティーナ・レイコ・クーパー

<曲目・演目>
ブラームス/ハンガリー舞曲集
サン=サーンス/白鳥
モンティ/チャールダッシュ
ラフマニノフ/ヴォカリーズ
ピアソラ/リベルタンゴ、忘却
レッド・ツェッペリン/天国への階段
モリコーネ/ニュー・シネマ・パラダイス ほか

2015-07-24 16:24 この記事だけ表示

©Alexander Shapunov

 20世紀を代表する指揮者であり、作曲家、ピアニスト、教育者として活躍したレナード・バーンスタインが1990年に札幌に創設した国際教育音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)」。
 これまでにマイケル・ティルソン・トーマス、クリストフ・エッシェンバッハ、シャルル・デュトワ、ファビオ・ルイジ、ベルナルト・ハイティンク、リッカルド・ムーティらの巨匠たちが芸術監督や首席指揮者を務めてきたが、今年、ロシアを代表する名指揮者、ワレリー・ゲルギエフが芸術監督に就任した。
 サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場の芸術監督とロンドン交響楽団の音楽監督を兼務し、ウィーン・フィルにもしばしば招かれるゲルギエフは、世界一多忙な指揮者の一人といえよう。PMFとの関わりは長く、すでに2004年、2006年に首席指揮者として参加し、今年から3年間、第6代PMF芸術監督を務める。

2015年チャイコフスキー国際コンクールで優勝したドミトリー・マスレエフが早くも来日

PMFの中心は、オーディションで選ばれた18歳から29歳までの若い音楽家(アカデミー生)たちによって構成される「PMFオーケストラ」。
 彼らは、フェスティバル期間中、ウィーン・フィル・コンサートマスターのライナー・キュッヒル、ベルリン・フィル首席オーボエ奏者のアルブレヒト・マイヤー、ベルリン・フィル首席トランペット奏者のタマーシュ・ヴェレンツェイなど、超一流のオーケストラ・プレイヤーたちによる教授陣から指導を受ける。
 これまでに、PMFアカデミーからは、フィラデルフィア管弦楽団首席ファゴット奏者のダニエル・マツカワなど、メジャー・オーケストラの首席奏者も輩出されている。

ピクニックコンサート(札幌芸術の森・野外ステージ)

 PMFオーケストラは、札幌での1か月にわたるフェスティバルの後、今年は、横浜みなとみらいホールと東京・サントリーホールでも公演を行う。ゲルギエフ指揮でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とショスタコーヴィチの交響曲第10番が演奏される。ともにゲルギエフが最も得意とするロシア音楽だ。

1953年に書き上げられたショスタコーヴィチの第10番は、彼の交響曲のなかで、第5番に次いで演奏頻度の高い作品といえよう。標題が付かず、声楽を含まず、4楽章構成をとる交響曲第10番は、純音楽的で、ある意味、古典的ともいえる。
 ショスタコーヴィチの作品をほとんど演奏しなかったカラヤンがこの交響曲を好み、2度、録音を行っていることからもこの曲の性格を知ることができるだろう。しかし、実はこの交響曲には、ドミトリー・ショスタコーヴィチの名前から採った「DSCH(レ、♭シ、ド、シ)」の音型が用いられ、それが暗号のようなはたらきをしているともいわれている。ショスタコーヴィチのエキスパートであるゲルギエフがこの謎を含んだ交響曲をどう読み解くのか、そして若いPMFオーケストラをどう導くのか興味津々である。

演奏会前半のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番では、先ごろ開催されたチャイコフスキー国際コンクールで優勝したドミトリー・マスレエフが早くも来日して独奏を披露するのが楽しみである。
 マスレエフは、ロシア東シベリア出身の27歳。チャイコフスキー国際コンクール組織委員会委員長も務めるゲルギエフのまさにイチオシのピアニストといえよう。世界が注目するロシアの新星が同世代のオーケストラと奏でる、ロシアの哀愁に満ちたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、聴き逃せない!

[取材・文=山田治生]

公演概要

PMFオーケストラ

公式HPはこちら(下記画像をクリックして下さい)

<公演日程・会場>
2015/8/3(月)  横浜みなとみらいホール 大ホール (神奈川県)
2015/8/4(火)  サントリーホール 大ホール (東京都)

<出演>
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)/ドミトリー・マスレエフ(ピアノ/2015年チャイコフスキー国際コンクール優勝者)/PMFオーケストラ(世界23ヵ国・地域出身の若手音楽家78名で編成)

<曲目・演目>
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
ショスタコーヴィチ:交響曲 第10番 ホ短調 作品93

2015-07-15 15:41 この記事だけ表示