サイモン・ハーデン(オルガン・右)とコレッテ・ブーシェル(ソプラノ・左)

 アイルランド生まれのオルガニスト、サイモン・ハーデンとソプラノ歌手、コレッテ・ブーシェルをむかえて、12/22(月)東京オペラシティ コンサートホールにて「アヴェ・マリア クリスマスコンサート2014」が開催される。来日を前にサイモン・ハーデンより直筆メッセージが到着!

直筆メッセージ

 私は、12/22(月)の東京オペラシティ コンサートホールで演奏することをとても楽しみにしております。

 都心の著名な会場で演奏させて頂くことは、とても光栄なことです。

 私たちはクリスマスにふさわしい格別のプログラムをご用意して、ご来場の皆様を心に響くクリスマスの世界へとご案内したいと思います。

〜期待と感謝をこめて〜
ドイツ・フランクフルトにて
2014年10月
サイモン・ハーデン

公演概要

クリスマス・コンサート2014 アヴェ・マリア〜聖なる調べ〜

<公演日程・会場>
2014/12/22(月) 東京オペラシティ コンサートホール (東京都))

<出演>
オルガン:サイモン・ハーデン
ソプラノ:コレッテ・ブーシェル

2014-11-20 10:12 この記事だけ表示

各楽章の男性ソリストが勢ぞろいする、第四楽章冒頭の場面。
左よりジュリアン・ファヴロー(BBL)、大貫真幹(BBL)、柄本弾(東京バレエ団)、オスカー・シャコン(BBL)

 東京バレエ団が創立50周年記念公園として、スイスのモーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)との共同制作で取り組むビッグプロジェクト、ベジャール振付、ベートーヴェン音楽による『第九交響曲』のリハーサルが、11月8日、9日の公演を控え、佳境に入った。それぞれ東京、ローザンヌで稽古を重ねてきた2つの兄弟カンパニーだが、10月下旬、ついに東京での合同リハーサルが実現。この日はさらに20余名のアフリカン・ダンサーたちも合流し、出演者総動員で展開する第4楽章「歓喜の歌」のリハーサルが行われた。

リハーサルレポート

 ダンサーが集結したスタジオは、超過密状態。彼らの国籍、人種は様々で、フランス語、英語、日本語がそこかしこで飛び交う。入口近くで身体をほぐす東京バレエ団の上野水香、その隣ではBBLの若手ダンサーたちがスタンバイ。センターでは同じく東京バレエ団の柄本弾が、BBLのジュリアン・ファヴロー、オスカー・シャコンらにソロ・パートのアドバイスを受けている。鏡の前では若手ダンサーの練習に厳しい視線を注ぐBBL芸術監督ジル・ロマンの姿も。ここは本当に日本?と疑いたくなる独特の雰囲気のなか、「さあ、始めよう!」と号令を発したのは、振付指導のピョートル・ナルデリだ。

第四楽章に登場するオスカー・シャコン(BBL)

第三楽章の吉岡美佳(東京バレエ団)とジュリアン・ファヴロー(BBL)

 今年初演50周年を迎えるこの作品に、1970年代、20世紀バレエ団の一員として出演していたナルデリ。1996年、パリ・オペラ座バレエ団での復活上演の際には、ベジャールのアシスタントとして指導にあたった。「彼がいなかったら、この上演は実現しません」と芸術監督も全幅の信頼を寄せている。
「フロイデ(歓喜よ)」の歌詞とともに一斉に動き出したダンサーたちは、やがて、スタジオの床に描かれた神秘的な模様に沿い、円を描いていく。さらに、那須野圭右らBBLのソリストが、さすが“ベジャール・ダンサー”と思わせる躍動感たっぷりの踊りをみせると、総勢80名のダンサーたちは一気にクライマックスへとなだれこむ! 印象的だったのは、言葉が充分に通じないながらも、お互いを尊重し、フォローし合う彼らの姿──。国籍、人種を超えて人々が一つの作品に真摯に向き合う様子は、感動的でもある。インタビューに応じたジル・ロマンはこう話す。

第四楽章より

 「モーリスは、ベートーヴェンの音楽に奉仕するものとしてこの作品を振付けました。“人類は皆兄弟”と語るシラーの「歓喜の歌」のテキストも非常に重要ですね。いま、私たちは分裂して危機に直面しているけれど、人間はそういった危機をも超えていくもの──。リハーサルを見ればおわかりでしょう? いろんな肌の色の人が皆、手を繋ぎ合っているのだから!」
現代を代表するマエストロ、ズービン・メータ指揮によるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、独唱者、合唱団を含めると総出演者は350名ほどとなる壮大な舞台だけに、準備期間は長かった。「初日が近づき、非常に興奮しています」と目を輝かせるジル・ロマン。実は彼自身も重要な出演者の一人だ。
「そう! 冒頭でニーチェのテキストを朗読します。第4楽章のシラーの「歓喜の歌」と対になっている言葉です」

第四楽章のソリストたちに指示を出す、BBL芸術監督のジル・ロマン

 巨匠ベジャールが他界してすでに7年。現代のダンサーたちが、その大作をどのように蘇らせるのか、注目したい。

[取材・文/フリーライター 加藤智子]

リハーサル風景を動画でレポート!

東京バレエ団×BBL「第九交響曲」リハーサル(1) 〜第一楽章〜

東京バレエ団×BBL「第九交響曲」リハーサル(2)  〜合同リハーサル初日〜

東京バレエ団×BBL「第九交響曲」リハーサル(3) 〜11月3日〜

公演概要

モーリス・ベジャール振付 ベートーヴェン「第九交響曲」-初演50周年-
東京バレエ団創立50周年記念シリーズ第7弾
東京バレエ団-モーリス・ベジャール・バレエ団共同制作

<公演日程・会場>
201411/8(土)〜11/9(日) NHKホール (東京都)

<出演>
出演:東京バレエ団/モーリス・ベジャール・バレエ団
指揮:ズービン・メータ
演奏:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
独唱:クリスティン・ルイス(ソプラノ)、藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)、ペーター・スヴェンソン(テノール)、アレクサンダー・ヴィノグラードフ(バス)
合唱指揮:栗山文昭
合唱:栗友会合唱団

2014-11-06 21:03 この記事だけ表示


 日本人で「箏(こと)」という楽器を知らない人は、おそらくいないだろう。お正月など、「和」の代表音楽のように流れる《六段の調》や《春の海》を、誰もが耳にしたことがあるはず。ちなみにこの楽器に「琴」という字を当てるのは厳密に言えば誤りで、楽器学上の分類としては「箏(そう)」が正しい(慣習的にこれを「こと」と読む)。


箏の新たな世界を切り拓く、現代の第一人者

 その箏の、現代の第一人者が沢井一恵だ。8歳から邦楽中興の祖・宮城道雄のもとで学んだ彼女は、古典だけでなく、内外の現代作曲家たちとの共同作業などで、箏の可能性を切り拓いてきた。日本の伝統楽器としての箏とその背景に広がる文化が、西洋の音楽語法と出会うことで、双方を刺激しあって新しい音楽が生まれてきたのだ。

 年明けに行なわれる沢井のリサイタルでは、その彼女の活動を象徴するように、日本を代表する、幅広い世代の作曲家5人の6作品が並ぶ。しかもそのうち4曲が新作初演というからすごい。沢井自身、「まさにこういうことをやりたいと思っていたような、最高のプログラム」と意気込みを語っている。

 このリサイタルを開くきっかけとなったのが、近藤譲(1947〜 )の十七絃箏と箏による二重奏のための新作。つい最近、近藤の1979年の処女著作集『線の音楽』が復刻されたことも話題だが(アルテスパブリッシング刊)、彼にはこれまでに邦楽器のための作品がほとんどなく、箏だけの編成の曲もなかった。だが、「いつか書いてほしかった」という沢井がダメもとで頼み込んだところ、意外にも快諾をもらい、今回のリサイタルは、この新作の発表の場を作るという意図がスタートとなった。




 5人の作曲家の中で最も若い杉山洋一(1969〜 )は、なんと2曲の新作を書き下ろした。ミラノを拠点に、国際的な指揮者としても活躍する注目の人。これが初対面という二人だが、幼い頃からヴァイオリンを学んでいた杉山は、師の篠崎功子の家で、ちょくちょくリハーサルに現れる沢井の箏を3歳の頃から耳にしていたのだという。委嘱を受け、十七絃箏のための新作《鵠(クグヒ)─白鳥の歌》を早々に書き上げた杉山は、楽譜を携えて訪れた沢井宅で「五絃琴」という楽器を見た。紀元前5世紀の中国の墓から出土された古代楽器を1993年に日本の国立劇場が復元した楽器で、他に出土例もなく、沢井が保管しているものが世界で唯一現存する貴重な楽器だ。すでに高橋悠治がこの楽器のために書いた曲でその音に魅せられていた杉山が、すぐさま「これも書きます」と申し出て、もう1曲の新作、五絃琴のための《手弱女(タワヤメ)》が生まれた。

 高橋悠治(1938〜 )の十七絃箏と二十五絃箏のための《百鬼夜行絵巻》も初演。作曲者自身が朗読で参加する。沢井は「赤鬼と青鬼と妖怪。百鬼夜行でしょ?」と笑う。この高橋作品と前述の近藤作品で共演するのは、沢井と並ぶ箏曲界のトップ奏者・野坂操壽(旧名・野坂惠子)。彼女もまた現代音楽、西洋音楽とのコラボレーションに精力的に取り組んできた人で、この二人がいなかったら、現代音楽の世界での箏の存在感は、ずっと寂しいものになっていただろう。

 ちなみに、伝統的な日本の箏は十三絃の楽器。十七絃箏や二十五絃箏は、音域を拡大するために絃を増やして楽器の可能性を広げた、20世紀生まれの楽器だ。沢井は十七絃の、野坂は二十五絃のエキスパートとして知られている。


 柴田南雄(1916〜1996)の《枯野凩(かれのこがらし)》と西村朗(1953〜 )の《覡(かむなぎ)》は、それぞれ1986年と1992年の旧作だが、前者は能管を韓国横笛テーグムに、後者は打楽器をコントラバス(!)にと、どちらもオリジナルの編成とは協奏相手を変えて演奏するのは沢井らしいチャレンジ精神だろう。

 邦楽の枠を超えて箏曲界を牽引しつづける沢井一恵と、各世代を代表する日本の作曲家たちの作品が交差する一夜。箏という楽器の可能性の最前線を、わずか数時間で俯瞰できる貴重な機会になりそうだ。研ぎすまされた音の向こうに横たわる無極の深淵に身を委ねたい。

[ 取材・文=宮本 明]


プロフィール

沢井 一恵 箏奏者

 8才より箏曲を宮城道雄に師事。東京芸術大学音楽学部卒業。1979年沢井忠夫と共に沢井箏曲院を設立、現代邦楽の第一線で活躍する一方、求められればどこへでも行く全国縦断「箏遊行」や、作曲家の一柳慧、パーカッションの吉原すみれと結成した「トライアングル・ミュージック・ツアー」で日本各地70回にも及ぶ現代音楽コンサートを敢行。高橋鮎生、太田裕美、ピーター・ハミルらの参加アルバム制作、ジョン・ゾーン、高橋悠治プロデュースによるコンサートなど多彩な活動を展開。ニューヨークの BANG ON A CAN フェスティバル、ウイーン、メールズ・ジャズ・フェスティバル、パリ市立劇場などアメリカ、ヨーロッパ各地のフェスティバルより招聘を受け、KAZUE SAWAI KOTO ENSEMBLE で世界中のいろいろな音楽シーンに登場、ワールドツアーを展開している。
 また国内外の様々なジャンルの若手アーティスト達と「沢井一恵 箏360°の眼差し」やミュージック・アクション(フランス)などで実験的コンサートを積極的に行い。邦楽とは無縁だったたくさんの人々に箏の魅力を伝えている。ロシア人作曲家ソフィア・グバイドゥーリナとの即興、CD制作及び作品演奏は、99年発表の箏コンチェルト(NHK交響楽団委嘱)へと発展、アメリカツアーを行う。(N.Y.カーネギーホール、ボストンシンフォニーホール、シカゴシンフォニーホール、リンカーンセンターなど全6コンサート)
 01年には、モスクワ国立管弦楽団との協演が行われた。
 03年よりヴァイオリニストの五嶋みどり主宰のNPOミュージックシェアリング学校訪問プログラムに参加し、全国の小学校・養護学校でのレクチャーコンサートを展開している。
 08年「五嶋みどり・沢井一恵スペシャルプロジェクト2008 弦×弦 音をつむぐ」年末年始6日間連続コンサートにて、五嶋みどりと東西を代表する二つの弦楽器の競演を行う。
 2010年佐渡裕指揮による、坂本龍一作曲「箏コンチェルト」を世界初演。(2011年commmonsレーベルより「点と面-Ryuichi Sakamoto presents : Sonority of japan 佐渡裕+沢井一恵」発売)
 2011年7月18日十七弦によるアルバム「THE SAWAI KAZUE 十七絃」と同時に「野坂操壽×沢井一恵 箏 ふたりのマエストロ 変幻自在」の全国ツアーを展開中。


公演概要

沢井一恵 箏 リサイタル

<公演日程・会場>
2015/1/9(金) 王子ホール(銀座4丁目) (東京都)


<キャスト・演目>

出演:
十七絃箏・五絃琴:沢井一恵
テーグム(韓国横笛):アラム・リー
コントラバス:齋藤徹
二十五絃箏・箏:野坂操壽
朗読:高橋悠治
 
曲目・演目:
柴田南雄作曲「枯野凩」(十七絃箏&テーグム版)
西村朗作曲「覡(かむなぎ)」(十七絃箏&コントラバス版)
高橋悠治作曲「百鬼夜行(やぎょう)絵巻」(十七絃箏&二十五絃箏) 委嘱新作初演
杉山洋一作曲「鵠(クグヒ)−白鳥の歌」(十七絃箏) 委嘱新作初演
近藤譲作曲 委嘱新作初演(十七絃箏&箏)
杉山洋一作曲「五絃琴のための《手弱女(タワヤメ)》」 委嘱新作初演
※演奏順未定

2014-09-18 18:08 この記事だけ表示

Kids meet Music !〜空飛ぶクラシック〜とは?
 “親子で共に感じ、楽しむ一流の音楽”をキーワードに、音楽プロデューサー・ゴンザレス鈴木が2005年にスタートさせ、過去5万人以上の親子を動員し、平原綾香や、上妻宏光(津軽三味線)など超一流のアーチストも参加した、親子参加型の大型音楽プロジェクト“Kids meet Music !”

2014年、このプロジェクトの一環として、強力なメンバーと共に、親子で楽しめる「空飛ぶクラシック」が誕生しました!

「榊原 大」を音楽監督とし、姉妹クラシカル・ユニット「アウラ・ヴェーリス」や、新進気鋭の音楽家が集結した「空飛ぶクラシック楽団」と共に贈る、楽しさと発見、そして音楽の喜びを親子で感じる充実の内容です。さらにNHK[英語であそぼ」で歌のお姉さんとして活躍した、「クリステル・チアリ」も司会と歌で参加。「子供と感じる、はじめてのクラシック」。ご一緒に、クラシックの楽しさや美しさを体感してください.


親子で一流の音楽を、プロデューサーゴンザレス鈴木からのメッセージ!

 私が小さい頃に見た、アメリカのテレビ番組“セサミストリート”の中で、強く印象に残っているのが、グラミー賞を受賞しているような超一流の歌手や演奏家が、キャラクター達と一緒に、実に楽しそうに歌ったり、演奏をしているシーンでした。番組の中では、世代とか音楽的知識とか、そういったものを越えて、子供達と一緒に演奏家も音楽を楽しむというシンプルな喜びに、満ちて溢れていた記憶があります。アメリカのもっている音楽文化の懐の深さを感じるとともに、そこには、子供達に音楽の本当の喜びや楽しさを伝えていこうという「スピリット」がありました。

 今回、みなさんに親子で体感していただきたい、「Kids meet Classic ! 〜空飛ぶクラシック〜」というコンサートは、まさに世代の違いや音楽の知識や経験の差という垣根を取り払って、親と子で一流の音楽を「共に感じ、楽しむ」スペシャルな時間をお届けします。

 この「Kids meet Classic!」という言葉のアイディアは、今から10年ほど前に、私が立ち上げた「Kids meet Jazz!」というコンサートシリーズから始まっています。ある朝目を覚ますと、この言葉がまさに降ってくるように、頭の中に思い浮かび、意味もなくその言葉の響きにワクワクした記憶が残っています。当時私の子供は、小学校4年生だったと思うんですが、親心として、音楽でも美術でも本当に素晴らしいものに「実際に」触れて欲しい、という想いがあって、この言葉にはそうした想いが重なっていたんだと思います。

 当時の私は、音楽プロデューサーとして、頻繁にアメリカでレコーディングをしていて、それこそグラミー賞を受賞しているような素晴らしい演奏家と仕事をする機会が度々ありました。そこで感じたのは、本当に一流のアーチストは、卓越した演奏の技術だけでなく、人柄も一流だということでした。外国人でしかも彼らより音楽キャリアが浅い私のような人間にも、彼らは、実にオープンマインドに接してくれて、出し惜しみなくその技術や感性を、「聞く人の喜び」のために発揮してくれました。セサミストリートで見たあの「スピリット」が、まさにそこにあったと思います。

 2005年にスタートしたこの「Kids meet Jazz!」 は、今まで5万人以上の親子のみなさんを動員し、平原綾香さんや、上妻宏光さん(津軽三味線)といった本当に素晴らしいアーチストも参加してくれて、たくさんの笑顔を生み出してきました。そこで培った経験をもとに、クラシックというジャンルに音楽を広げて、強力なメンバーと共に、誕生させたのが、「Kids meet Classic!〜空飛ぶクラシック〜」です。もちろん「大人も子供も共に楽しむ一流の音楽」というスピリットはそのままに。

 芸大在学中に、「G-CLEF」でインストゥルメンタル・バンドとして初の「紅白歌合戦」に出場を果たし、その後もNHKテレビ小説「ファイト」のテーマ曲をはじめ、数多くのテレビや映画の音楽を作曲するピアニストの「榊原 大」さんを音楽監督とし、日本コロムビアから数々のCDをリリースし、高い評価を得ている芸大卒のチェロとピアノの姉妹クラシカル・ユニット「アウラ・ヴェーリス」に加えて、新進気鋭の音楽家が集結した「空飛ぶクラシック楽団」、さらにNHK「英語であそぼ」で歌のお姉さんとして活躍した「クリステル・チアリ」さんも司会と歌で参加。まさに楽しさと発見、音楽の喜びを親子で感じる充実した内容になっています。

 こうしたコンサートを通して、常に感じているのは、子供達は音楽的知識や経験がなくても、一流の演奏家のみなさんが繰り広げる、惜しみない質の高い演奏や、その音楽的な「スピリット」を心と体で精一杯感じ、大人がびっくりするほど「音」を「楽しんで」いるということです。このコンサートには、もちろん教育的な意味もありますが、それ以上に「感じる」ということが、すべてだと思っています。生の音楽を感じて、子供達の目の輝くかけがいのない瞬間を、大人も一緒に体感できるのが、この「Kids meet Classic!〜空飛ぶクラシック〜」です。

 インターネットの時代になり、音楽がスマートフォンやパソコンの中に存在し、子供達もヘッドフォンで楽しむのが当たり前のようになっています。そんな中で、世代を越えて、生で音楽に共感し、喜びを体感できるのは、本当に貴重なことだと思っています。  

 コンサートが終わった後に、親子で一緒に「楽しかったね!」と言っていただけることが、プロデューサーとして、この上ない喜びです。「子供と感じる、はじめてのクラシック」。ぜひご一緒に、クラシックもつ楽しさや美しさを体感してください!

ゴンザレス鈴木
(Kids meet Classic!〜空飛ぶクラシック〜プロデューサー〜)



<榊原 大>
東京芸術大学器楽科ピアノ専攻卒業。在学中に『G-CLEF』を結成、インストゥルメンタル・バンドとして初の「紅白歌合戦」出場を果たすなど、多彩な実績を残す。作曲家としても、NHK連続テレビ小説「ファイト」のテーマ曲をはじめ、映画音楽など幅広いフィールドで活躍中。最新作「Dear Classix」他アルバムリリースも多数。




<アウラ・ヴェーリス>
林はるか(チェロ)、林そよか(ピアノ・作編曲)の姉妹ユニット。日本コロムビアよりCDデビュー。姉はるかは人気沸騰中の「1966カルテット」でも活動。東京芸術大学音楽学部卒業、同大学院修了。妹そよかは「高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト」の楽曲編曲などでも活躍。東京芸術大学作曲科卒業、同大学院在学中。




<クリステル・チアリ>
声優、歌手、パーソナリティ。NHK『英語であそぼ』の4代目おねえさんとして活躍、「クリスおねえさん」として親しまれる。父親はギターリストのクロード・チアリ。親子で楽しめる英語、フランス語の歌のCDを数多くリリース。またJR、私鉄各線の英語車内アナウンスでも、その声が広く知られている。




<ゴンザレス鈴木>
音楽プロデューサー。映画「ゲド戦記」の主役の声および主題歌を歌った「手嶌葵」や、「アン・サリー」、「畠山美由紀」といった高い評価を受ける女性歌手を発掘しプロデュースする一方で、国際交流コンサートを数多く手がけ、2010年の上海万博では、「平原綾香」らが起用した愛・地球博の継承コンサート、また2012年の韓国・麗水国際博覧会では、「倉木麻衣」、「葉加瀬太郎」、「ゴスペラーズ」らを起用したジャパンデーコンサートの総合プロデュースおよび演出を手掛け、成功させる。2005年から始めた「Kids meet Music!」コンサートシリーズは、各メディアで高い評価を受け、その動員数は5万人以上にのぼる。


公演概要

親子で楽しむ Kids meet Classic! 〜空飛ぶクラシック!〜

<公演日程・会場>
2014/10/13(月・祝) Hakuju Hall(東京都)


公演時間(入替制)
第1回目 開場12:30  開演 13:00
第2回目 開場14:45  開演 15:15


<キャスト&スタッフ>
出演:榊原 大(ピアノ・音楽監督)、アウラ・ヴェーリス【林はるか(チェロ)、林そよか(ピアノ・編曲)】 クリステル・チアリ(司会・歌)、空飛ぶクラシック!楽団

2014-09-04 13:34 この記事だけ表示

 クリスティアン・ティーレマンは、ドイツ音楽界の期待の星として現れ、今やドイツを代表する巨匠指揮者となった。カラヤンやバレンボイムのアシスタントを務めた後、ドイツの地方歌劇場の指揮者を歴任し、1997年にベルリン・ドイツ・オペラの音楽総監督に就任した。2000年にバイロイト音楽祭にデビュー。ベルリン・フィルやウィーン・フィルにも登場。2013年には東京でウィーン・フィルとベートーヴェンの交響曲全曲演奏を完遂した。もちろんウィーン国立歌劇場でも熱狂的な人気を得ている。フルトヴェングラーなど、かつてのドイツの巨匠を思わせる重厚な音楽作りは、特にベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、R.シュトラウスなどのドイツ音楽において、他の指揮者の追随を許さない。そして、ティーレマンは、ミュンヘン・フィルの音楽監督を経て、2012年にドイツで最も伝統のあるドレスデン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ドレスデン)の首席指揮者に就任した。


緻密さ、そして柔らかで優美な音色…

 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団は、世界で最も古いオーケストラの一つである。その起源は1548年にザクセン選帝侯モリッツによって創設された宮廷聖歌隊と宮廷楽団にまで遡る。また、シュッツ、ウェーバー、ワーグナー、R.シュトラウスなど、ドレスデンの宮廷楽団や宮廷歌劇場に深く関わった指揮者や作曲家の顔ぶれが凄い。

 彼らの一体感のある演奏は本当に素晴らしい。まさに息を合わせることによって作り上げられるアンサンブルの緻密さ。そして、柔らかで優美な音色がたいへん魅力的である。彼らの深みのある表現はブルックナーの交響曲で威力を発揮する。また、歌劇場のオーケストラでオペラをよく知っているのも彼らの強みだ。特にR.シュトラウスの作品での表現力には伝統の力を感じる。

 ティーレマン&ドレスデン国立歌劇場管弦楽団のコンビは、2013年に初来日し、ブルックナーの交響曲第7番を披露した。テンポの自在さ、深い呼吸など、今の指揮者ではなかなか聴くことのできないようなスケールの大きな演奏だった。今回は、ブルックナーの最後の交響曲である第9番が演奏される。ブルックナーが人生の終末にたどり着いた激烈な音楽と生への訣別。ティーレマンとドレスデン国立歌劇場管弦楽団がどのように描くのであろうか。

 また、今回、彼らはリヒャルト・シュトラウスの作品も取り上げる。シュトラウスとドレスデン国立歌劇場との関係は特別だ。「サロメ」、「エレクトラ」、「ばらの騎士」、「アラベラ」など、彼の9つのオペラがドレスデンで初演されている。そんなシュトラウスの音楽を知り尽くしたドレスデン国立歌劇場管弦楽団が、「英雄の生涯」や「メタモルフォーゼン(変容)」などを奏でる。シュトラウス自身を描く、彼の管弦楽曲の集大成ともいえる「英雄の生涯」。ティーレマンにとっても、かつてウィーン・フィルと録音したことのある、十八番のレパートリーである。なかでも「英雄の戦い」での凄まじい表現には圧倒されることだろう。「メタモルフォーゼン」は、23の独奏弦楽器のための作品。ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の弦楽器セクションの素晴らしさを堪能するには最適の曲である。シュトラウスの最晩年の作品をティーレマンがどう指揮するのかも楽しみだ。

 ティーレマンとドレスデン国立歌劇場管弦楽団のそれぞれが最も得意とするレパートリーを披露する、2015年2月の来日公演が本当に待ち遠しい。

[文/山田治生]


公演概要

ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 ティーレマン指揮


<公演日程・会場>
■2015/2/22(日)  横浜みなとみらいホール 大ホール (神奈川県)
曲目・演目:
R.シュトラウス:メタモルフォーゼン(変容)
ブルックナー:交響曲第9番

■2015/2/23(月) サントリーホール 大ホール (東京都)
曲目・演目:
ワーグナー(ジークフリート牧歌)/R・シュトラウス(交響詩「英雄の生涯」)

■2015/2/24(火) サントリーホール 大ホール (東京都)
R・シュトラウス(メタモルフォーゼ)/ブルックナー(交響曲第9番ニ短調)


<キャスト>
クリスティアン・ティーレマン(指揮)


2014-08-27 20:01 この記事だけ表示

10/6(月)19:00に紀尾井ホールで行われる、ピエール=ロラン・エマールの室内 楽コンサート「カーターへのオマージュ」。
第2回は「カーターとの出会い」。今回のコンサートのテーマでもある、2012年11月に103歳で亡くなった、現代を代表する偉大な作曲家のひとり、エ リオット・カーターとの思い出について語ります。



カーターとの出会い

 私がエリオット・カーターと出会ったのは1977年1月、パリのアメリカン・センターでの公演の準備の折でした。演奏したのは、前記にもある《チェロ・ソナタ》と《デュオ》。光栄にも私が初めてカーターと仕事を共にした作品です。すぐさま私は、彼の才気に満ちた明晰な精神とあたたかい優しさ、人間味にあふれた飾り気のない人柄に感銘を受けました。その後、彼とはアンサンブル・アンテルコンタンポランのメンバーとして、しばしば顔を合わせることになります。同アンサンブルは、彼の音楽をしばしば取り上げ、また何作もの初演を任されました。ピエール・ブーレーズはカーターの作品の熱心な演奏者であるだけでなく、その音楽の強力な擁護者でもありました。多くの室内楽作品はもとより、ソプラノと室内アンサンブルのための《考える鏡 A mirror on which to dwell》、室内アンサンブルのための《五極管Penthode》、そして《フルート、オーボエ、チェロ、チェンバロのためのソナタ》がとりわけ強く印象に残っています。最も思い出深い出来事の一つは、私が2000年にパリのシャトレ座で行ったプロジェクトです。カーターの《二重協奏曲 Double concerto》を取り上げました。デイヴィッド・ロバートソンの卓越した指揮と、アンサンブル・アンテルコンタンポランのメンバーたちが刻む完璧なリズムが素晴らしかったことに加え、公演の前半でキングズ・シンガーズがオルランド・ディ・ラッソの作品を輝かしく歌いあげたことも記憶に鮮明に残っています。このプログラムの意図は、西洋音楽の伝統におけるポリフォニーの永続性と変化を示すことにありました。

 2000年代に入ってから、エリオット・カーターと私の音楽的・個人的な関係はさらに発展し深まっていきました。カーターの大半の独奏曲を彼のもとで演奏し、ピアノ独奏曲の録音も行いました(ワーナー・レーベル)。さらに《カテネール》や《会話 Conversations 》の初演を任され、私が2009年から芸術監督を務めているオールドバラ音楽祭でも彼の作品の紹介にとりわけ力を入れてきました。これらのエピソードは、近年の私に霊感を与え続けてくれたカーターとの交流から生まれた、多くのかけがえのない活動のハイライトです。

 カーターと共にする仕事はいつも驚くほど新鮮で、100歳になっても、彼の耳の良さ、反応の機敏さ、臨機応変さは健在でした。彼は気高い心の持ち主でしたが、それでも重々しい素振りは一切見せませんでしたし、決して奏者を突き放さずに、常に最良の演奏を引き出してくれました。カーターは簡潔に本質に至るすべを心得ていました。例えばメゾフォルテで演奏してしまった際には、そうではなくメゾピアノの指示を守るようにと伝えられましたし、そうすることで正確なニュアンスや声部間の適切なバランスを、奏者が即座に把握できるように促してくれました。

 深い教養に根差したヒューマニスト・カーターは、重々しさとは無縁の人でした。彼はその洗練を極めた素朴さによって、知的なるものから如何なる傲慢さをも遠ざけたのです。


公演概要

ピエール=ロラン・エマール(p)


[室内楽コンサート]
<公演日程・会場>
2014/10/6(月) 紀尾井ホール (東京都)

<共演>
ディエゴ・トジ(ヴァイオリン)、ヴァレリー・エマール(チェロ)

<演目>
エリオット・カーター:チェロ・ソナタ/90+/再会/「ピアノについての2つの考察」から カネテール/ヴァイオリンとピアノのためのデュオ/エピグラム(アジア初演)


[ピアノ・リサイタル]
<公演日程・会場>
2014/10/4(土) 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール (埼玉県)
2014/10/8(水) 紀尾井ホール (東京都)

<演目>
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲) BWV846-869


2014-07-30 13:37 この記事だけ表示

 現代音楽の旗手でもあり、古典作品を演奏する超一流の音楽家でもある、現代最高峰のピアニスト、ピエール=ロラン・エマールから10月の「室内楽コンサート」公演にむけてメッセージが届きました!
第1回は「今回の演奏曲目」について。第2回は「カーターとの出会い」(7/30更新予定)の全2回連載です。


今回の演奏曲目

 この公演は、104歳の誕生日を目前に他界したエリオット・カーターにオマージュを捧げるものです。プログラムは作曲家カーターのポートレート/肖像として構想されており、そのため彼の人生の様々な時期に書かれた作品を集めています。

1948年に書かれた《チェロとピアノのためのソナタ》には、新古典主義の影響が依然として色濃く残されており(カーターはパリでナディア・ブーランジェに師事しました)、第2楽章を中心にジャズの影響もみられます。それでも、冒頭では既に、チェロが表情豊かに歌うフレーズと、ピアノが放つドライで規則的な音が対置されています。変化のない行進曲を奏でるピアノは、チェロの抒情性には素知らぬ顔。さらにピアノとチェロは、異なるテンポで歩みを進めます。これこそが、カーターの音楽の根本的な特徴です。まずは、異なる性格を付された複数の声部がポリフォニーを紡いでいく手法。そこでは各奏者が、大いなる自主性を与えられた役者のような存在になり得ます。そして、異なるテンポの並置。これはカーターにとって、多様な時間が共存する世界の豊かさを示す方法です。

ピアノ・ソロのための3作品は、カーターの作品群の中でも比較的最近に書かれたものです。《再会》はピエール・ブーレーズに捧げられた短い曲です。《90+》はこのジャンルを一新する、三つの“声部”を持つ創意に富んだ作品です。一つ目の声部は規則的で殆ど動きのない4声のコラールに喩えられます。二つ目は絶えず変化を続ける、飛び跳ねるようなメロディ。そして三つ目は、計90回、規則的に音をカウントしていく小さな時計のごとき要素です。90とは、カーターが本作を捧げた友人で作曲家のゴッフレード・ペトラッシの当時の年齢に当たります。《カテネール》は、トッカータ風の作品。音があちらこちらを空間的に駆け巡り、その動きがあまりに不意であるため、急転回を繰り返すただ一本の音の線が、しばしばポリフォニックな印象を与えます。

カーターがその独自のスタイルを確立したのは、割合と年を重ねてからのことでした。1974年に完成された《ヴァイオリンとピアノのためのデュオ》は、当時の濃密かつ魅惑的で、高い演奏技術を要求する作品群に含まれます。カーターはこの作品において、舞台上で2人の演奏者が経験し得るあらゆる関係の在り方を探究しているように思えます。冒頭と曲尾、ヴァイオリンが挑発的になる場面においては、2人の奏者は互いに知らぬふりをしている印象を受けます。その間に徐々に現れる短いエピソードの数々は、ある時は二人の敵対関係、そしてある時は類似・補足・結合・・・といった関係によって紡がれていきます。次第に気分が変化していくこの作品は、劇的な力強さを備えています。

《エピグラム》はカーターの最後の作品です。簡潔で見通しの良い12の短い構成曲は、まさにカーターの音楽世界そのものを体現しています。そこでは多様な層の重なりや時間の発展が、親しみやすい独創性、深み、ユーモアと共に提示されます。
ところでピエール・ブーレーズは、カーターが作曲した、ソプラノと室内アンサンブルのための《長い年月への問い What are Years》をオールドバラ音楽祭で初演した際に、カーターに電話でこう伝えました。「貴方はまるで青年の様に作曲しますね。」
カーターがその死の数日前に完成させた《エピグラム》にも、同様の賛辞を贈りたいと思います。この作品の気質、想像力、生気は抗いがたい魅力を放つものです。


公演概要

ピエール=ロラン・エマール(p)


[室内楽コンサート]
<公演日程・会場>
2014/10/6(月) 紀尾井ホール (東京都)

<共演>
ディエゴ・トジ(ヴァイオリン)、ヴァレリー・エマール(チェロ)

<演目>
エリオット・カーター:チェロ・ソナタ/90+/再会/「ピアノについての2つの考察」から カネテール/ヴァイオリンとピアノのためのデュオ/エピグラム(アジア初演)


[ピアノ・リサイタル]
<公演日程・会場>
2014/10/4(土) 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール (埼玉県)
2014/10/8(水) 紀尾井ホール (東京都)

<演目>
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲) BWV846-869


2014-07-23 15:16 この記事だけ表示

 昔と比べて指揮者とオーケストラとの関係が短くなりつつある現在、ズービン・メータとイスラエル・フィルとの50年以上(「音楽顧問」時代を含めると半世紀以上)にわたるパートナーシップは、ほとんど他に類例のないものといえよう。メータは、1968年にイスラエル・フィルの音楽顧問となり、1977年に音楽監督に就任した。そして、1981から現在に至るまで終身音楽監督を務めている。その間、メータ&イスラエル・フィルは世界中を旅し、レコーディングを行い、名演を残してきた。


見どころ

 1936年生まれのメータは、小澤征爾、リッカルド・ムーティ、ダニエル・バレンボイムらと並ぶ現代を代表する巨匠指揮者の一人に数えられている。彼は大の親日家として知られ、2011年の東日本大震災の直後には日本を訪れ、NHK交響楽団を相手にベートーヴェンの「第九」を振った感動的な公演は記憶に新しい。

 イスラエル・フィルは、第二次世界大戦前夜の1936年、ナチスが猛威をふるっていたヨーロッパを逃れたユダヤ系奏者たちによって、パレスチナ交響楽団の名称で結成された。1948年にイスラエル共和国建国とともにイスラエル・フィルに改称。レナード・バーンスタインの薫陶を受け、1985年の来日公演では伝説的なマーラー交響曲第9番の名演を残した。弦楽器の名手にユダヤ系の奏者が多いように、イスラエル・フィルの最大の特長は弦楽器の美しさにある。

 今回、4年ぶりの来日となるメータ&イスラエル・フィルは、チャイコフスキーの交響曲第5番とマーラーの交響曲第5番をメインに、モーツァルトの交響曲第36番「リンツ」、ヴィヴァルディの4つのヴァイオリンのための協奏曲ホ短調、シューベルトの交響曲第6番のプログラムを全国で演奏する。バロック、古典派、ロマン派の作品をバランスよく配した選曲は、メータの円熟ぶりを聴くのに適したものといえよう。メータは、1977年にロサンジェルス・フィルとチャイコフスキー交響曲全集を録音し、来日公演では必ずマーラーの交響曲を演奏するなど、チャイコフスキーとマーラーを得意としている。今回の演奏会でも、メータのドラマティックで豊潤な音楽性が聴けるに違いない。一方、モーツァルトの「リンツ」では、ウィーンの伝統を受け継ぐメータが、古楽派とは一線を画し、それでいて、ロマンティック過ぎない、正統的な古典派音楽演奏を聴かせてくれるはずだ。モーツァルトやシューベルトではイスラエル・フィルの弦楽器の美しさが最も際立つ。ヴィヴァルディの4つのヴァイオリン協奏曲では、イスラエル・フィルの自慢のヴァイオリン・パートから4人の名手が独奏を務めるのも楽しみだ。国的にも時代的にもバラエティに富むプログラムによって、メータ&イスラエル・フィルの50年以上にわたる深い絆が実感できるコンサートとなるであろう。

[文/山田治生]

公演概要

ズービン・メータ指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

<出演>
指揮:ズービン・メータ
管弦楽:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

<公演日程・会場・予定プログラム>
▼2014/10/26(日) サントリーホール 大ホール (東京都)
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲ホ短調OP.3-4 RV.550
モーツァルト:交響曲 第36番「リンツ」K.425
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調Op.64


▼2014/10/27(月) 東京芸術劇場 コンサートホール (東京都)
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲ホ短調OP.3-4 RV.550
モーツァルト:交響曲 第36番「リンツ」K.425
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調
▼NHK音楽祭 2014 管弦楽の黄金時代 後期ロマン派の壮大な調べ
2014/10/29(水) NHKホール (東京都)

シューベルト:交響曲 第6番 ハ長調 D.589
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調
▼2014/10/30(木) 福岡シンフォニーホール (福岡県)
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲ホ短調OP.3-4 RV.550
モーツァルト:交響曲 第36番「リンツ」K.425
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調Op.64

▼2014/11/1(土) ザ・シンフォニーホール (大阪府)
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集 「調和の霊感」 op.3 より 第10番 RV580(※)
モーツァルト:交響曲 第36番 ハ長調 「リンツ」 K.425
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 op.64
※「調和の霊感」 の演奏曲目が出演者の意向により第4番 RV550から第10番 RV580に変更となっております。何卒ご了承頂きますようお願い申し上げます。
▼2014/11/2(日) 三重県総合文化センター 大ホール (三重県)
シューベルト:交響曲 第6番 ハ長調 D.589
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 op.64

▼第32回名古屋クラシックフェスティバル
2014/11/3(月・祝) 愛知県芸術劇場コンサートホール (愛知県)

ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ホ短調 op.3-4 RV550
モーツァルト:交響曲 第36番「リンツ」K.425
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調


※曲目は演奏者の都合により変更になることがあります。
2014-06-05 13:43 この記事だけ表示

 偉大な教育者であった故・齋藤秀雄氏没後10年にあたる1984年、小澤征爾の呼びかけにより世界で活躍する同門が一堂に集い、メモリアルコンサートを行いました。そこで生まれたサイトウ・キネン・オーケストラが母体となり、小澤征爾総監督のもと、オーケストラとオペラを2本の柱とする音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本(SKF)が1992年9月に始まりました。23回目となる2014年は、齋藤秀雄氏没後40年、サイトウ・キネン・オーケストラ30周年の記念すべき年となります。

★一部公演を除き座席選択をご利用いただけます★

チケット申込


公演概要

▼オーケストラ コンサート

【公演日程】座席選択可
2014/8/29(金)〜9/2(火)
キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)大ホール (長野県)
【演目・出演】
●モーツァルト:セレナード第10番 変ロ長調 K361 (370a) 《グラン・パルティータ》
●ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14

演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:小澤征爾(ベルリオーズ) ※モーツァルトは指揮者なし
※小澤征爾の体調は回復期にありますが、万が一指揮ができない場合は、ディエゴ・マテウスが指揮を務めます。


▼ヴェルディ:オペラ「ファルスタッフ」

【公演日程】座席選択可
2014/8/20(水)〜8/26(火)
まつもと市民芸術館 主ホール (長野県)
【演目・出演】
●ヴェルディ:オペラ「ファルスタッフ」

サー・ジョン・ファルスタッフ:クイン・ケルシー、フォード:マッシモ・カヴァレッティ
フェントン:スティーヴン・コステロ、アリス・フォード:マイテ・アルベローラ
ナンネッタ:モーリーン・マッケイ、クイックリー夫人:ジェーン・ヘンシェル
メグ・ページ:ジェイミー・バートン、バルドルフォ:キース・ジェイムソン
ピストーラ:デイヴィッド・ソアー、ドクター・カイウス:ラウール・ヒメネズ
合唱:SKF松本合唱団
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ファビオ・ルイージ
演出:デイヴィッド・ニース


▼ふれあいコンサート I

【公演日程】座席選択可
2014/8/23(土)
ザ・ハーモニーホール松本市音楽文化ホール 主ホール (長野県)
【演目・出演】
●メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲第1番 イ長調 op.18
●ドヴォルザーク:管楽セレナード ニ短調 op.44 B77

ヴァイオリン:後藤和子、島田真千子 ヴィオラ:今井信子、小熊佐絵子
チェロ:宮田大、工藤すみれ コントラバス:石川滋 オーボエ:フィリップ・トーンドゥル、ラス・デルーナ
クラリネット:ウィリアム・ハジンズ、キャサリン・ハジンズ ファゴット:ステファン・レヴェック、鹿野智子
ホルン:ジュリア・パイラント、勝俣泰、猶井正幸


▼ふれあいコンサート II

【公演日程】座席選択可
2014/8/30(土)
ザ・ハーモニーホール松本市音楽文化ホール 主ホール (長野県)
【演目・出演】
●J.S.バッハ:フルート・ソナタ ト短調 BWV1020(伝C.P.E バッハ, H542.5)
●ブラームス:クラリネット三重奏曲 イ短調 op.114(ジャック・ズーン編曲/フルート、チェロ、ピアノの編成による)
●ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 op.10

ヴァイオリン:加藤知子、渡辺實和子 ヴィオラ:店村眞積 チェロ:原田禎夫、イズー・シュア
フルート:ジャック・ズーン ハープ:吉野直子 他


▼サイトウ・キネン・フェスティバル松本Gig

【公演日程】座席選択可
2014/9/6(土)
キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)大ホール (長野県)
【演目・出演】
●ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー 他

演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ、マーカス・ロバーツ・トリオ
指揮:小澤征爾、ディエゴ・マテウス
特別出演:二山治雄(白鳥バレエ学園)
※小澤征爾の体調は回復期にありますが、万が一指揮ができない場合は、ディエゴ・マテウスが指揮を務めます。


▼ストラヴィンスキー:「兵士の物語」

【公演日程】座席選択可
2014/8/21(木)〜8/27(水)
まつもと市民芸術館 実験劇場 (長野県)
【演目・出演】
●〈Play meets Music〉サイトウ・キネン・フェスティバル松本+まつもと市民芸術館 共同制作 ストラヴィンスキー:「兵士の物語」
芸術監督・演出:串田和美
音楽監督:松原千代繁
語り手:石丸幹二 兵士:首藤康之 プリンセス:渡辺理恵(東京バレエ団) 悪魔:串田和美
ヴァイオリン:郷古廉 コントラバス:谷口拓史 クラリネット:吉田誠 ファゴット:小山莉絵
トランペット:只友佑季 トロンボーン:今村岳志 パーカッション:安江佐和子


▼マーカス・ロバーツ ソロ・コンサート

【公演日程】
2014/9/1(月)
松本市あがたの森文化会館講堂 (長野県)


▼マーカス・ロバーツ・トリオ コンサート

【公演日程】座席選択可
2014/9/3(水)
ザ・ハーモニーホール松本市音楽文化ホール 主ホール (長野県)
【演奏】
マーカス・ロバーツ・トリオ
(ピアノ:マーカス・ロバーツ ベース:ロドニー・ジョルダン
ドラムス:ジェイソン・マルサリス)


▼サイトウ・キネン 室内楽勉強会〜金管アンサンブル〜発表会

【公演日程】
2014/8/10(日)
松本市あがたの森文化会館講堂(長野県)

▼フンパーディンク:オペラ「ヘンゼルとグレーテル」(抜粋版)
〜青少年のためのオペラ 一般公演〜

【公演日程】座席選択可
2014/9/6(土)
まつもと市民芸術館 実験劇場 (長野県)
【出演】
演奏:小澤征爾音楽塾オーケストラ
児童合唱:SKF松本児童合唱団
指揮:ピエール・ヴァレー
演出:森安 淳


2014-05-30 18:49 この記事だけ表示

【グレン・ミラー(1904年3月1日〜1944年12月15日)】
アメリカのジャズミュージシャン。ベニー・グッドマンと共に“スウィングの王様”と称され、トロンボーンを優雅に吹きこなし、30年代初頭〜40年代前半のジャズシーンに旋風を巻き起こした人物。
優れた作編曲家でもあり「ムーンライト・セレナーデ」や「イン・ザ・ムード」など、誰でも一度は耳にしたことのある名曲を多く残している。
ポップな曲調が売りで、日本でも非常に人気が高く、様々な映画やCMで採用され続けている。

【ザ・グレン・ミラーオーケストラ(1937年〜)】
1937年にグレン・ミラーによって結成。5サックス、4トランペット、4トロンボーン、3リズムという編成は、当時ミラーが最初に作り出したビッグ・バンドの典型的なスタイルで、それにサックス・セクションをクラリネットがリードするという演奏手法も、オリジナルのものである。
グレン・ミラーが亡くなった後も、様々な音楽家がグレン・ミラー楽団を存続させ、今も世界中のファンを楽しませている。日本でも高い人気を誇り、一年に一度はコンサートが開催されている。「ムーン・ライト・セレナーデ」「イン・ザ・ムード」など名曲中の名曲をレパートリーに、踊り(ポーズをとり)ながら演奏するといった、見て楽しめるステージングも心得ていて、まさに、ショーのためのビッグ・バンドである。
[代表曲]
「ムーンライト・セレナーデ」(映画、CM等でも使用)、「イン・ザ・ムード」(映画、CM等でも使用)
「真珠の首飾り」、「オーバー・ザ・レインボー」、「茶色の小瓶」

【ニック・ヒルシャー (ミュージックディレクター&男性ヴォーカリスト) 】
アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ生まれ。1997年度アラバマ大学アーティストピアノ大会で準優勝。
2000年度にはサムフォード大学を音楽学士(ピアノ)で卒業。1998年、大学在学中に、ザ・グレン・ミラー・オーケストラのヴォーカルとして大抜擢されて以来、現在に至までヴォーカリストとして活躍中。
2005年にはトロンボーン奏者のトミー・ドーシーの生誕100周年記念公演に参加。
当時トミー・ドーシー・オーケストラのミュージックディレクターをしていた伝説的トロンボーン奏者のバディー・モローに師事。
彼の助言によりヒルシャーのパフォーマンスと音楽的才能が引き出され、モローが亡くなった後に、ヒルシャーはトミー・ドーシー・オーケストラのミュージックディレクターに就任、その後2012年1月12日からはザ・グレン・ミラー・オーケストラのミュージックディレクターを務めている。

公式サイトはこちら

公演概要

ザ・グレン・ミラーオーケストラ Japan Tour 2014

<公演日程・会場>
2014/9/12(金) 雅叙園(東京)
2014/9/13(土) パルテノン多摩 大ホール (東京都)★
2014/9/15(祝月) 神戸文化ホール(兵庫)★
2014/9/16(火) 岡山市民会館 (岡山県)★
2014/9/17(水) Billboard Live Osaka(大阪)
2014/9/19(金) 那須野が原ハーモニーホール(栃木)
2014/9/20(土) 新潟テルサ(新潟)★
2014/9/21(日) 鎌倉芸術館 大ホール (神奈川県)★
2014/9/22(月) フェスティバルホール(大阪)
2014/9/23(祝火) 徳島市立文化センター(徳島)
2014/9/25(木) 広島上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール) (広島県)★
2014/9/26(金) 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール (愛知県)★
2014/9/27(土) 君津市民文化ホール 大ホール(千葉県)★
2014/9/29(月) 北秋田市文化会館(秋田)
2014/10/1(水) 札幌コンサートホールKitara(北海道)
2014/10/2(木) 青森市文化会館(青森)
2014/10/3(金) Bunkamura オーチャードホール (東京都)★
2014/10/5(日) 那覇市民会館(沖縄)
2014/10/10(金) ASUKA CURUISE (飛鳥U/横浜港出発)
2014/10/13(祝月) いわき芸術文化交流館(福島)
★=イープラスにてチケット販売あり

<出演>
グレン・ミラーオーケストラ/ニック・ヒルシャー(男性Vo/音楽監督)
2014-05-29 15:51 この記事だけ表示